サワガニの魅力!身近な淡水ガニの生態・マメ知識と飼育の楽しさを紹介
身近な沢や小川にも生息するサワガニは、川遊びで観察できる定番の淡水生物です。
水の中にいる赤褐色の小さな姿をイメージする方が多いかと思いますが、実は生息地域によって体色が異なっていたり、陸上を歩き回ったりなど意外な一面を持つ興味深い生き物でもあります。
また海と川を行き来するカニが多い中、一生を淡水だけで過ごすのもサワガニの特徴。このことから、自宅の小型水槽でも飼育がしやすく、小さなお子さんと観察を楽しむ飼育水槽やインテリアにもなるアクアテラリウムなど、様々なスタイルに取り入れられています。
この記事では、身近な甲殻類であるサワガニの魅力をご紹介します。
体色や食性、生態などの基本情報から、飼育する楽しさまで詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。
プロアクアリストたちの意見をもとにサワガニの魅力を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
日本各地の川辺で見かけるサワガニは、ユニークな生態を持つ飼育が楽しい生き物です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、サワガニの魅力を解説します。
サワガニは一匹ずつ違う!観察する楽しさ

身近な生き物であるサワガニですが、調べてみると意外にもユニークな生態をたくさん備えていることがわかります。
じっくり観察ができる自宅の水槽では、昆虫も植物も食べる雑食性なところや食事の様子、体色の違いなど、細かなところに注目してみると新たな発見があるかもしれません。
ここでは、サワガニを観察するときに注目したい、面白いポイントをご紹介します。
赤だけじゃない!サワガニの体色は色とりどり
サワガニというと一般的に赤や茶色のカニを思い浮かべますが、実際のサワガニは色とりどりでとてもカラフルです。
体色の違いは生息地域によるものというのが定説で、赤みが強いものから、茶色や黒、ブルー系や白っぽいカニまで様々な体色が確認されています。
「この地域のサワガニは何色だろう?」と比較したり、採集地や個体ごとの色の特徴を記録したりしてみると、観察の楽しみが広がるでしょう
ちなみに、カニの色は基本的には地域ごとに受け継がれていきますが、ごく稀に赤褐色系の集団から青白い個体が生まれることもあります。
群れの中で一匹だけ違う色のカニを見つけたら、それは貴重な突然変異種かもしれません。
サワガニは植物性の餌も食べる!
雑食性のサワガニは昆虫などの動物質以外にも、陸上植物の葉や茎、水槽内ではコケや水草を食べることがあります。
さらに面白いのが、食べ物の好みに個体差があるところです。もともと暮らしていた地域や環境によってよく口にするものが少しずつ違うため、餌に個性が出ます。
飼育下ではエビ・カニ用の人工飼料を食べる個体が多いのですが、私が飼育していた個体はお米をよく食べました。
様々な食材を試して個体ごとの好みが知れたときは、嬉しい瞬間です。
ただし、何でも食べるからといって人の食べ物を大量に与えるのはよくありません。
基本は甲殻類用の人工飼料などを中心に、たまに植物質や動物質の餌を組み合わせるのがおすすめです。
サワガニのユニークな生態!

サワガニの一生には、他のカニとは少し違う特徴的な習性があります。
ここではサワガニのユニークな生態をご紹介します。
一生を淡水で過ごす

サワガニの習性で特筆すべき点の一つが、淡水域で一生を過ごすところです。
実は、一般的に淡水ガニと言われる種類でもずっと川の中にいるというわけではありません。
例えばモズクガニは繁殖期になると下流の汽水域へ移動する習性がありますし、ベンケイガニやアカテガニなども河川周辺や陸上で生活していますが、幼生期は海で過ごします。
一方、サワガニは生まれてから成長、繁殖のすべてを河川上流や沢などの淡水域だけで完結させます。このような純淡水性のカニは日本ではサワガニしかおらず、身近な存在でありながら珍しい生態を持っているのです。
生まれた瞬間からカニの姿!

多くのカニは、ゾエア幼生と言う成体とは少し違った姿で誕生し、水中を漂いながら少しずつ大人の姿に近づいていきます。
一方サワガニにはこの幼生期がなく、生まれたときから親とよく似た小さなカニの姿をしているのが特徴です。
これは直達発生と呼ばれる成長の過程で、卵からふ化するまで母ガニのお腹で守られ、幼体になってから外へ出てきます。
生まれたばかりのサワガニはとても小さく、体は透けるような頼りなさがありますが、それでもしっかり親と同じ形をして懸命に動く姿は、観察していて面白いポイントでしょう。
ただし、幼体は殻や体がまだ未熟です。傷つきやすいため、野外で見つけてもむやみに触らないようにしてください。
採集する場合は十分に成長した個体を選びましょう。
小さな体で寿命は10年!サワガニは長生き

小さな体のサワガニですが、その寿命は約10年と小型の水生生物の中ではかなり長生きな部類です。
さらに成熟まで時間がかかるのも特徴で、生後約4年で成体になるとされています。
つまり、沢で時折見かける大きなサワガニは、何年もその場所で外敵や気候の変化を乗り越えてきた、猛者のような個体だということ。
大きなカニを見つけるとテンションが上がりますが、だからと言って乱獲は厳禁です。成体の個体数が一気に減ると、元の状態まで戻るのに時間がかかる可能性があります。
一方、飼育下では長い期間飼育を楽しめるのが魅力となります。
適切な環境を維持できれば、何年にも渡って成長や行動の変化を観察できるでしょう。
サワガニの活動範囲は広い!

サワガニは時折沢や川の中から上がり、周辺の湿った陸地や森林まで活動を広げることがあります。
野生では特に雨の日が地上を移動する姿を目撃できる絶好のチャンス。少し変わった姿を観察したいときは、足を運んでみましょう。
ここでは、サワガニの陸上での行動や観察しやすい場所やタイミングをご紹介します。
水から上がって沢や森を行き来する
自然で見かけるサワガニは浅瀬や沢の石の下などにおり、水中を中心に生活しているように思われるかもしれません。
しかし実際は、川岸や近くの森などに移動することも多く、陸上での活動も得意です。
特に湿度が高い環境では、水際から離れて湿った地面や森林内まで活動範囲を広げます。
小さな体とは思えないほど歩く姿はパワフルで速度も速く、短時間でかなりの距離を移動することが可能。サワガニを観察するときは水中だけでなく、少し離れた石や落ち葉の下あたりまで目を向けてみると、意外な行動力に驚かされるでしょう。
このような活動的な様子は見ている分には面白いですが、飼育する際は素早さに注意が必要となります。わずかな隙間や足場があると水槽の外へ出てしまい、一度庭や室内へ逃げると簡単には見つかりません。
雨の日はサワガニ観察のチャンス

湿度のある環境を好むサワガニが陸上で活発になるのが、雨の日です。
体が乾く心配がないため、昼間から濡れた地面を移動して、水辺から少し離れた森林や山道まで足を延ばす姿が観察できます。
陸地でのサワガニは落ち葉をかじったり、泡を作ってエラを湿らせたりなど、水中では見られないユニークな行動をとることが多く、周辺の環境と深く関わりながら生活していることが分かるでしょう。
ちなみに、雨の日に地上を歩いているサワガニは、水中にいるときよりも格段に見つけやすい傾向がありますが、意外と素早く、追いかけたときに人間が怪我をしてしまうリスクがあるため、注意してください。
採取するのであれば、水辺で石の下などを探したほうが安全です。
採取のために動かした石などは必ず元に戻します。石の下さまざまな水生生物の隠れ場所になっているため、観察や採集を楽しみながら、生息環境をできるだけ変えないよう意識しましょう。
サワガニ飼育の楽しさ!

最大でも甲幅が2~3cm、足を含めた全長でも5cm程度のサワガニは、小型水槽やプラケースでも飼育がしやすく、簡単な設備で十分に観察を楽しめます。
さらに、水場と陸地を組み合わせたレイアウトとも相性がよく、生態を活かしながらインテリア水槽で飼育することも可能です。
ここでは、サワガニ飼育の基本となる飼育容器や環境作りについて見ていきましょう。
小型水槽で飼育できる!
非常に小型のサワガニは、30cmキューブ水槽や40cm水槽、大きめのプラケースなどで十分に飼育ができます。
小型水槽は限られたスペースに設置ができて、お世話の手間も少なめなので、初めて水生生物を飼育するという方でも挑戦しやすいでしょう。
一方小型の飼育容器は、大きな水槽に比べて水質や水温が変化しやすくなる点には注意してください。

特にサワガニはきれいで比較的冷たい水を好みます。
水質維持のためにろ過フィルターを設置し、暑い季節は水温が上がり過ぎないようエアコンの効いた部屋で管理するなどの対策をすると、長期飼育に繋がりやすいです。
水深は3cm程度で十分なので、魚のように目いっぱい水を張る必要はありませんが、定期的な水換えは欠かさず行いましょう。
レイアウト面では底面に砂利を敷き、サワガニが水から上がるための陸地を用意するのがおすすめです。
石や流木を組み合わせて作るのはもちろん、陸地用のレイアウトアイテムを設置するのもよいでしょう。調度よい高さならば、水中と陸上を行き来する本来の行動も観察しやすいです。
アクアテラリウムで観賞性アップ
水中と陸地を行き来するサワガニは、アクアリウムとテラリウムを掛け合わせたアクアテラリウム水槽と非常に相性が良いです。
石や砂、流木、植物などを組み合わせれば、沢辺をイメージしたレイアウトで自然に過ごすサワガニの姿が堪能できます。
石の隙間に隠れたり、陸地へ上がったりする様子がしっかり観察できるため、一般的な水槽とは違った面白さがあるでしょう。
一方、上部を開放することが多いアクアテラリウム水槽では、脱走対策が欠かせません。サワガニは動きが素早いうえ、石や流木を足場にして思った以上に高い場所まで登り、水槽のフチから抜け出してしまうからです。
飼育には高さのある水槽や、前面扉付きのパルダリウム用水槽を使うと管理しやすいでしょう。
陸地や岩をガラス面に密着させると脱走の足場になるため、壁から少し離して配置するのもポイントです。
見た目だけでなく、生態と安全性の両方を考慮してレイアウトすれば、サワガニらしい行動を長く楽しめる飼育環境になります。
まとめ:サワガニの魅力!身近な淡水ガニの生態・マメ知識と飼育の楽しさを紹介

サワガニの魅力について紹介しました。
日本の沢や小川で見られる身近なサワガニには、体色の違いや食性、直達発生など、観察してみると様々な特徴があります。
淡水だけで一生を過ごし、成長もゆっくりで約10年生きるとされる点も興味深いところです。
また、湿った陸地や森林内などでの活動も盛んで、特に雨の日には思わぬ場所でユニークな姿を観察できるでしょう。
飼育では、観察メインの飼育ケースからアクアテラリウムのようなインテリア水槽まで、様々な水槽スタイルでの飼育が可能です。
水温や水質の管理、脱走対策に気を配れば、長い期間じっくり飼育を楽しめます。
身近な生き物だからこそ、改めて観察することで新しい発見があります。野外で採集や観察をするときは、石や岩を元に戻すなど、生息環境をできるだけ変えないよう意識しながら、サワガニの魅力を探求してみましょう。
読売新聞社『防災ニッポン』のインタビュー!水槽地震対策コラムに取材協力しました
読売新聞社様が運営するメディアサイト防災ニッポン
に、東京アクアガーデンの広報・コラム担当の中島がインタビューを受け、取材協力をしました。
中島は弊社の『アクアリウムのすべて』などのコラム原案・執筆だけでなく、イラスト製作まで行う東京アクアガーデンのスタッフです。
日本はその地質構造から、地震を避けることはできない島国です。水槽は重量物でさらに水と電気を使うものですから、耐震性を高めるのは非常に重要と言えるでしょう。

水槽は地震対策が大事!
まずは「地震の時に起こりうる水槽トラブル」を挙げ、漏電事故の危険性などを解説。
また、揺れにより水槽が倒壊や破損をする危険性や、水漏れによって起こりえる被害についてをお話ししました。
「揺れに強い水槽を作るには、どうしたら良いのか?」という点にも言及し、水槽の重心を考える『アスペクト比』の計算についても紹介しています。
詳しい内容は防災ニッポンでご覧いただけますので、ぜひご確認ください!
東京アクアガーデンでは、揺れに強いアスペクト比の水槽もオーダーメイド可能です。
特注水槽についてはお気軽にご相談ください!
熱帯魚のストレスサイン10選!体色・泳ぎ方・食欲から不調を見抜く方法
ゆったりと気ままに過ごしているように見える熱帯魚ですが、実は、飼育環境や混泳魚との関係などが原因で、人間と同じようにストレスを感じることがあります。
魚のストレスは、体色や泳ぎ方、食欲などに現れることが多く、ストレスサインに気づかぬまま放っておくと、体調不良や病気を発症してしまうことも。
酷いときは回復せずそのまま命を落としてしまう危険もあるため、たかがストレスと侮らず、しっかり対処することが重要です。
今回のコラムでは熱帯魚のストレスサイン10個と、ストレスを感じる原因や対策を具体的にご紹介します。
コラムの内容と水槽を見比べながら、熱帯魚にストレスサインが出ていないかチェックしてみましょう。
プロアクアリストたちの意見をもとに熱帯魚のストレスサインを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
穏やかに暮らす熱帯魚も、環境によってはストレスを感じることがあります。
体調や行動に変化が出るほどの影響を受けているときは、原因を特定し対策をしてあげましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、熱帯魚のストレスサインを解説します。
熱帯魚のストレスサイン10選

激しいストレスを受けた熱帯魚は、普段とは違った様子を見せることがあります。
「何となくいつもと違う…」という感覚を身に着けるため、日頃から水槽を泳ぐ魚たちをよく観察し、ストレスを受けたときに発せられるサインを知っておくことが重要です。
ここでは、10個のストレスサインを具体的にご紹介します。
見た目に現れるストレスサイン2つ

健康な熱帯魚は色鮮やかで光沢があり、ヒレもピンと立っているもの。
魚の色やハリが急激に衰えたように感じたら、ストレスを疑いましょう。
■見た目に現れるストレスサイン
- 体色が薄くなる
- ヒレをたたむ
発色がくすんだように薄くなり、ツヤや鱗の光沢が失われていきます。また、全体的に体色が白っぽく見えたり、各ヒレの透明度が落ちるのもストレスサインです。
尾ビレや背ビレを体に寄せてたたんでいる、ハリがなくヒレに元気がなさそうに見えるといった異変が現れます。
行動に現れるストレスサイン5つ

激しく泳ぎ回ったかと思ったら、レイアウトの影に隠れて出てこなくなる…そんな真逆のように見える行動の異常も、実はストレスが影響しています。
普段は温和な魚が急に攻撃的になるなど、他魚に危害を加えるような行動を起こすこともあるため、異変を見逃さないよう気を配りましょう。
■行動に現れるストレスサイン
- 物陰から出てこない
- 泳ぎ方がおかしい
- 落ち着きがない
- 攻撃的になる
- 水面付近に集まる
水槽で長く飼育している魚が、水草や流木、石、フィルターなどの陰に隠れて出てこなくなってしまうのは、ストレスによる不調のサインです。
暴れるようにもがいている、普段は見られないほどのジャンプを繰り返しているといった様子が見られたら、水質や水温の急変によるショック症状が疑われます。
急にスピードを上げて激しく泳ぎ回ったり上下左右に方向転換を繰り返したりなど、異常なほど落ち着きをなくしているように見えるときは、強いストレスを受けてパニック状態に陥っている可能性があります。
同種・異種問わず周囲に対して強い攻撃性を見せることがあります。ストレスが原因の場合、対象をずっと追い回し続けることが多く、被害に遭う魚が受けるダメージも大きくなりがちなので、早急な対処が必要です。
魚が水面付近に集まってくるのもストレスサインの一つと言われています。ただ、水面に集まる原因はストレス以外にも、酸欠や水質悪化、餌のおねだりなど様々なケースが考えられるため、この現象だけでストレスとは断定できません。泳ぎ方や餌食いなども合わせて確認しながら、原因を特定しましょう。
餌食いに現れるストレスサイン3つ

ストレスにより食欲や餌の食べ方に異変が出ているときは、体力の低下や体型の変化に十分注意が必要です。
食べられないままだとそのまま命を落としてしまう危険もあるため、状況をしっかり確認しましょう。
■餌食いに現れるストレスサイン
- 餌に反応しない
- 食べない
- 痩せる
人間と同じく、魚も強いストレスを感じると食欲が低下することがあります。普段よく食べる魚が餌に反応しなくなったら、ストレスや体調不良を念頭に様子を確認してください。
餌を口に含んでも吐き出してしまうなどの拒食は、シクリッドや大型魚によく現れるストレスサインの1つで、水槽導入直後に発生しやすいです。餌の好みによる拒食の可能性もあるため、まずはいろいろな餌を試してみましょう。
餌が食べられない期間が続くと、次第に腹部が細くなり背中や頭部の骨格が目立つまで痩せてしまうことがあります。この場合は個体を隔離して体調を確認し、食べられるようであれば個別に餌を与えるといった対応を行ってください。
熱帯魚がストレスを感じる主な原因

熱帯魚がストレスを感じる瞬間は様々ですが、体調に異変があるほどの強い物となると、飼育環境の変化や混泳魚との関係性に問題がある可能性が高いでしょう。
もちろん魚種によっても感じやすいストレスが異なるため、状況をよく観察して特定することが大切です。
ここでは多くの魚にとってストレスとなる主な原因をご紹介します。
水温や水質があっていない・酸欠が続いている
水の中で暮らす熱帯魚にとって最もストレスとなるのが、水中環境の変化です。
実は水の状態を見た目で判断するのはとても難しく、一見透明できれいに見える水でも、実際はアンモニアや硝酸塩など魚に負担をかける成分が蓄積していたり、水温が変化してしまっていたりすることも。
特に高温が続く夏場は、気づかぬうちに水温が上がって水質が悪化していることがあるため、水温計などを使ってこまめに状態を確認しましょう。
また、高水温の環境では水中の溶存酸素量が低下し、酸欠になりやすくなります。
魚が水面付近でパクパクしていたり、呼吸が早くなっている場合は、エアレーションや水流を強めてストレスを解消してあげてください。
混泳の相性が悪い・過密飼育気味
同種・異種に関わらず、混泳相手がストレスの原因になるケースは非常に多いです。
根本的に品種同士の相性が悪い場合もありますし、本来混泳が可能とされる魚種同士でも、環境や個体の個性によって小競り合いが起きることがあります。
気性の荒い個体にずっと追い回されると、弱い魚は強いストレスを感じて餌を食べられなくなったり、陰に隠れて出てこれなくなってしまったりすることもあるでしょう。
また水槽に対して飼育数が多すぎる、いわゆる過密飼育気味になっている水槽では、魚同士の接触が増えたり、水質悪化や酸欠が起こりやすくなったりすることで、それぞれがストレスを抱えやすく、普段は温和な魚種の攻撃性が増す点も要注意です。
照明や水流、音、人の動きなどが刺激になっている
魚が好む本来の生息環境と水槽内の飼育環境に生じる差も、大きなストレス原因です。
例えば、流れの緩やかな場所を好むメダカやベタを強い水流にさらしていたら泳ぎ疲れてしまいますし、川底の暗い場所を好むナマズやコリドラスの仲間は、隠れ場所のない強い照明の下では強いストレスを感じて弱ってしまいます。
さらに、静かな環境を好む小型魚や底棲魚は、水中に伝わる振動や音にとても敏感。臆病な性質なので、水槽近くのドアの開閉や足音、テレビの音声などにも驚いて、思った以上のストレスを受けていることもあるでしょう。
ストレスサインを見つけたときの対処法

熱帯魚の様子がいつもと異なるストレスサインをキャッチしたら、なるべく早く原因を特定し、対策を講じましょう。
ここでは、ストレスサインに気付いた時に確認すべきポイントを、優先順位の高い順番に解説します。
水温・水質・酸素の状態を確認する
ストレスサインを見つけたときに、真っ先に確認したいのが水温、水質、酸欠の状態です。
まずは水温計を確認し、必要に応じて水槽用ヒーターや冷却ファン、水槽用クーラーなどで水温を調整をしましょう。
次に水質検査薬を使って水の状態を確認します。アンモニアや硝酸塩などの蓄積が疑われるときは、水換えをして水質を改善してください。
また、水が汚れるペースが早い、水換えの効果が薄いと感じたら、水換えの頻度を見直したりろ過フィルターのスペックを上げたりといった対策が有効です。
水面で口をパクパクしている、エラの動きが激しいなどのサインが見られるときは、酸欠を疑います。
一匹だけならば個別に隔離して様子を見るのが良いですが、水槽全体で同様の症状がみられるときは、エアレーションを追加するか全体の水量の1/2程度を換水して一時的に酸素量を増やすのが効果的です。
混泳魚同士の関係性・飼育匹数を確認する
餌を食べに出てこない、物陰に隠れてじっといるというのは、他魚からプレッシャーをかけられているときに多いストレスサインです。
このような様子が見られたら、少し離れたところから水槽の様子をじっと観察してみましょう。
もし、対象の魚が追い回されたりつつかれたりしているときは、別水槽に隔離して体調を整えてあげます。他に比べて体の小さな個体であれば、少し大きくなるまで隔離水槽で管理するのもおすすめです。
また、グッピーやメダカに多いのが水槽内で繁殖をして、いつの間にか過密飼育気味になっていたというケース。
水槽の容量に見合わない数の熱帯魚を飼育していると、ストレスが溜まってトラブルが起きやすくなるため、定期的に水槽を分けるなどの対策をしましょう。
飼育数は”水量1Lにつき体長1cmの魚1匹”を目安に、設置しているろ過フィルターの性能に応じて調整してください。
ストレスと病気を見分けよう!改善しない場合は治療を開始
食欲不振やヒレをたたむ、体色がくすむ、白っぽくなるなどのストレスサインは、熱帯魚が病気にかかったときの初期症状としてもよく見られるものです。
ストレスの原因を取り除いても改善が見られないときは、病気を疑い治療を開始してください。
罹患した病気にもよりますが多くの場合は、上記のサインに加えて、
- 体に白点や綿のようなものなどが付着する
- ヒレや体表が充血する
- 鱗が逆立つ
などの症状が現れます。また、体を石や底砂にこすりつけるような動きも、病気の際によく見られる行動です。
ストレスから病気に発展するケースもあるため、ストレスの原因を取り除いた後も外見や行動に明らかな異常が無いか見守り、早期発見につなげましょう。
まとめ:熱帯魚のストレスサイン10選!体色・泳ぎ方・食欲から不調を見抜く方法

熱帯魚のストレスサインは、体色が薄くなる・落ち着きがない泳ぎ方になる・餌を食べないなどの不調として現れます。
その主な原因は、水温や水質、酸欠など飼育水の異変です。
他にも、混泳魚からのプレッシャーや過密飼育、適切でない飼育環境によっても熱帯魚はストレスを感じます。
さらに、ドアの開閉や人の足音などの振動がストレスになるケースもあるようです。
熱帯魚のストレスサインに気付いたら、まずは最重要ポイントである水温・水質・酸素量を確認し、改善しましょう。特に夏場の高水温は熱帯魚にとっても大きなストレスとなるため、エアコンや水槽用クーラーを用いて適切な水温をキープしてください。
熱帯魚のストレスサインをキャッチするには、日頃の様子を把握していることが大切です。状態が良い時の魚の様子を知っていれば、「いつもと違う」体色や泳ぎ方にすぐに気付けます。まずは水槽の魚たちを毎日観察し、日常の様子を知ることから始めてみましょう。
横見が美しいメダカ品種10選と室内飼育におすすめの水槽・照明を紹介!
体外光やラメなど背中に出る特徴や可愛らしい表情を堪能できるとの理由から、メダカは上見での鑑賞が好まれる傾向がありました。
しかし最近では、ヒレや体型に特徴を持つ改良メダカが多く登場している影響から、ガラス水槽を使って正面から観察する横見の需要が高まりつつあります。
横見ができる水槽で特に映えるのは、長く繊細なヒレが美しいロングフィンタイプのメダカや、胴が短いダルマメダカ、エラ付近やお腹側の体色に特徴が出るメダカたち。どの品種も熱帯魚に引けを取らない鑑賞性を備えています。
今回のコラムでは、メダカの新たな楽しみ方として広がっている「横見」にピッタリな品種10種をご紹介します。
記事の後半では横見を引き立てる飼育アイテムについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとに横見が美しいメダカ10選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
室内水槽で鑑賞できるメダカの横見には、繊細な美しさがある品種や、少し飼育の難しい改良メダカがぴったりです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、横見が美しいメダカ10選を解説します。
横見が美しいメダカの品種10選

爆発的なブームを起こした改良メダカは、今やアクアリウムの定番として確固たる地位を確立しています。現在でも次々と新しい品種が作出される人気ジャンルです。
そんな改良メダカ界で現在注目されているのが、「ヒレの長さ・形状」や「コロッとした体型」にフォーカスした品種。これまでとは違った美しさを持つメダカを堪能するため、ガラス水槽を使った横見も合わせて流行中です。
ここでは、横から見ることでさらに観賞性が高まる人気のメダカ10種をご紹介します。
マリアージュキッシングワイドフィン
ヒレが長くフサフサと伸長するマリアージュと、ヒレ同士が重なり合うほど横に広がるキッシングワイドフィンの特徴を併せ持つ、マリアージュキッシングワイドフィンは、まるでウエディングドレスのような優雅なヒレの広がりを楽しめる、優雅な品種です。
背中からお腹に向けて入る体外光の輝きが、さらにゴージャスさに拍車をかけます。
水に揺蕩うヒレの美しさは、横からの鑑賞が最も堪能できる角度です。
フロマージュメダカ
マリアージュキッシングワイドフィンにラメの輝きを乗せたのが、フロマージュメダカです。
名前の通りまろやかな白~クリーム色の体色が可愛らしい印象を与えます。
さらに”フロマージュ体外光”タイプでは、ラメ+体外光の青白い光沢とベールのようにたなびく大きなヒレが合わさり、水槽内で宝石のような輝きを放つでしょう。
ヒレの優美さと体外光の煌めきを詰め込んだ最高峰の品種なので、温度管理をしっかりしながら水槽での横見が最適です。
ドラゴンブルーメダカ
改良メダカの定番、幹之の改良品種で、青白く輝く透明感のある繊細なヒレとメタリックブルーを持つ美しいメダカです。
背骨を中心として体の上下がほぼ対称に見えるヒカリ体型をしており、その美しい体型も横見にピッタリ。
黒いバックスクリーンを貼った水槽で横からも光を当てながら鑑賞すると、体側からヒレにかけて青白い閃光のような輝きが入り、この品種の特徴を最大限に引き出すことができます。
東天紅メダカ
東天紅メダカは、オレンジ系の色が可愛らしい楊貴妃にヒカリ体型の特徴を持たせた、比較的シンプルな改良メダカです。
ヒカリ体型の特徴である上下が対象で尾びれがひし形になるシルエットは、横から見たときに鑑賞性が抜群。
色彩は楊貴妃系の鮮やかなオレンジ色をベースに、背中に入る輝きのグラデーションが楽しめます。
サタンメダカ
漆黒の体色にヒレが伸長するヒレ長の特徴を持つのがサタンメダカです。
可愛らしく繊細な配色が多いメダカの中において、ダークさを醸し出す異端の存在であり、その洗練された雰囲気から非常に高い人気を誇ります。
モノトーンのシックな水槽はもちろん、実はサタンメダカの真っ黒な体色は水草との相性が良く、ナチュラルテイストの水槽の引き締め役としてもおすすめ。
水草の間をヒラヒラと泳ぐエレガントな姿を楽しめるのも、水槽を使った横見ならではです。
紅ほっぺ
紅ほっぺは、透明感のあるエラ蓋から透けて見える内部の赤い組織が赤い頬っぺたのように見えることから名づけられました。
ピュアホワイトの体に頬を染めたような姿は、まさに愛らしいの一言。最大の特徴である赤いほっぺは横見でしか鑑賞ができないため、水草などをレイアウトした室内水槽で飼育するのがおすすめです。
まん丸の目と水槽越しに目が合うと思わずニッコリしてしまうような、癒し系No.1のメダカでしょう。
ヒレ長スワロー
ヒレが伸長するヒレ長メダカの中でもさらにスワローの形質を持つ個体は、ヒレの軟条の一部だけがツバメの尾羽のように伸長するという特徴があります。
水槽でみると、ギザギザと不揃いなヒレがシャープでスタイリッシュな印象になりやすく、カッコ良さを感じられる品種です。
横見で鑑賞することで、軟条の伸長やヒレの揺らぎをダイレクトに感じられます。
ダルマメダカ
ダルマメダカの特徴は、通常よりも短くずんぐりとした胴体です。
横から見たときの、コロコロした体で一生懸命に尾ビレを振りながら泳ぐ姿が可愛らしく、愛嬌たっぷり。特に魚に興味がない人でも虜にしてしまう魅力があります。
一方、メダカの中では少し繊細な面を持つメダカであり、水温は比較的高めの22~28℃程度が推奨されているなど、飼育が難しいと感じることも。
水質管理や保温の面観点からも、管理しやすい室内水槽での飼育が向いています。
三毛猫メダカ
三毛猫メダカは、赤、墨、白の三色模様が楽しめる改良メダカです。
他の三色系のメダカとの違いは、墨の色合いがやや紫がかっているところにあり、くすみを帯びたまろやかな三色のコントラストが堪能できます。
色の入り具合にそれぞれ個性が出るため、自分好みの1匹を見つける楽しさもあるでしょう。
最近では三毛猫メダカをベースにヒレ長の形質を持った品種も作出されいます。こちらは通常種とはまた違った、優雅な風合いを横見で楽しめるのが魅力です。
MDSヒカリの舞
MDSヒカリの舞は、埼玉県で作出されたMDSの形質である、ヒカリ体型の背びれに通常体型の尾びれと、伸長するヒレ長の形質をかけ合わせて作られました。
元々のベースになっているのは幹之系統で、全身が青白く、鱗一枚一枚がスポットライトを浴びたようにキラキラと輝きます。
横見で鑑賞すると、他のメダカにはない特徴的な形のヒレと幻想的な体色を一度に堪能できて、見ごたえ抜群です。
室内飼育におすすめ!横見を引き立てる水槽用品

ご紹介した改良メダカは、どれも横見でこそ映える特徴を持つ品種ですが、より美しさを引き出すには、飼育アイテムや環境にもこだわるとよいでしょう。
ここでは、メダカを室内飼育する際に役立つ、横見を引き立てるアイテムをご紹介します。
GEX グラステリア メダカ 横見 M
横見を引き立てる様々な工夫が施された、メダカを横から観賞するためのフレームレス水槽です。
まず、背面にはスモークガラスが採用されており、美しい改良メダカの色彩を際立たせてくれます。付属の黒のバックスクリーンを貼れば、水槽内の明暗をさらに強化することも可能です。
また、ガラス面の透明度が高く、鑑賞時に隔たりを感じさせないのもポイント。
一般的な水槽に比べると高さが低めに設計されていて圧迫感が少ないので、デスクやリビングにも設置しやすく、初めてメダカの横見に挑戦する方にもピッタリの水槽と言えるでしょう。
寿工芸 フラットLED SS 2032ブラック
本体の最薄部が2mmという非常に薄型の、スタイリッシュなLEDライトです。
水槽の上部に設置しても視界を遮ることがなく、メダカを鑑賞するときにも邪魔になりません。
赤・青・白のLEDがバランスよく配置されているため、メダカ本来の体色や鱗の輝きをしっかり引き出すことができます。
ゼンスイ EVERSUN 365 SB/SW
日光を好むメダカにとって、室内飼育では光量不足が問題になりがち。そのようなときに役立つのが、太陽光に近い波長を発する植物育成用のライトです。
ゼンスイ『EVERSUN 365』は、メダカを鮮やかに見せるのはもちろん、骨格形成や色揚げ効果も期待できるため、室内飼育での太陽光不足をカバーするアイテムとして重宝します。
ライトレールやスタンドなどに取り付けて水槽に照射すれば、照明自体がスタイリッシュなインテリアとして機能するところもポイント。
30㎝までの小型水槽ならばSサイズ(7W)がピッタリです。
まとめ:横見が美しいメダカ品種10選と室内飼育におすすめの水槽・照明を紹介!

目が上向きについていて背中に特徴が出やすいメダカは、上から覗き込むように鑑賞する上見のスタイルが主流でした。
しかし、最近はお腹側の体色やヒレに特徴を持つ改良メダカが多く登場しており、水槽を使った横見スタイルの人気が高まっています。
横見での鑑賞が特に映えるのは、ヒレ長やヒカリ体型の特徴を持つ改良メダカたち。
マリアージュキッシングワイドフィンやフロマージュメダカは、優雅なヒレの動きをじっくりと観察できますし、ドラゴンブルーメダカや東天紅メダカの上下対称のヒカリ体型も見ていて興味深いです。
また、メダカの室内飼育では日照不足が課題となるため、太陽に近い光を照射できるライトを設置すると、より健康的でメダカが持つ本来の魅力を堪能できます。
メダカの品種改良の歴史と共に、鑑賞方法も変化しています。
様々な楽しみ方ができる改良メダカの動向に、これからも注目していきましょう。
投げ込み式フィルターの海水魚水槽活用法!補助ろ過や隔離水槽で便利
水質の変化や汚れに敏感で繊細な管理が求められる海水魚を飼育するには、中型以上の大きな水槽や強力なろ過フィルターを用意するのが一般的。
淡水水槽に比べると敷居が高いイメージがありましたが、最近は、アクアリウムメーカー各社から海水魚飼育にも対応したコンパクトサイズの飼育セットが販売されるようになり、初心者でも海水魚飼育に挑戦しやすくなってきました。
小型水槽や簡易的な設備で海水魚が飼育できるとなると、「最も手軽な投げ込み式フィルターでも海水魚飼育は可能なのか?」と疑問に思う方も多いはずです。
そこで今回のコラムでは、海水魚水槽で投げ込み式フィルターを使用できるのかという点に着目し、補助ろ過・隔離水槽で使用する際の注意点やメイン水槽での活用方法について解説します。
プロアクアリストたちの意見をもとに投げ込み式フィルターの海水魚水槽活用法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
ろ過フィルターの中で最も手軽な投げ込み式フィルターは、海水水槽でもエアレーションを兼ねたサブ機や緊急時のろ過フィルターとして活用できます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、投げ込み式フィルターの海水魚水槽活用法を解説します。
投げ込み式フィルターで海水魚は飼育できるのか

投げ込み式フィルターは、エアーポンプで作動するシンプルな仕組みのろ過フィルターです。
数あるろ過フィルターの中でも特に安価で、水槽の底に沈めるだけで使用できるため、初めて魚を飼う方も扱いやすいという特徴があります。
そんな投げ込み式フィルターを海水魚飼育で活用できるかというと、「使用することは可能だが、場面を選ぶ必要がある」というのが率直な回答になるでしょう。
ここでは、投げ込み式フィルターを海水魚水槽で活用うえで抑えておきたいポイントや注意点を解説します。
海水魚水槽のメインろ過器としてはパワー不足
シンプルな仕組みで小型の投げ込み式フィルターは、取り扱いやすい一方、カスタム性に乏しくろ過能力や水流の強さもかなり控えめです。
メダカや金魚などの丈夫な淡水魚ならばこれでも十分ですが、繊細な海水魚を飼育するためのメインのろ過フィルターとするには、残念ながらパワー不足と感じる場面が多いでしょう。
海水魚は水質の悪化に弱く、わずかな硝酸塩も負担になります。
水槽という限られた空間では、ろ過能力の高いパワフルなろ過フィルターが必須なため、投げ込み式フィルターだけでは水槽を長期的に運用するのが難しいと考えたほうが良いです。
補助フィルターとしてなら力を発揮できる!
海水魚水槽のメインフィルターとしては物足りなさがある投げ込み式ですが、サブフィルターとしてならば十分に活躍します。
エアーポンプを動力とする投げ込み式フィルターは酸素供給力が高いのが最大の魅力。
オーバーフロー式や外部式ろ過をメインに運用している水槽に投げ込み式を追加することで、効率的に酸素を届けながら生物・物理ろ過を強化することが可能です。
設置や撤去が簡単なので、飼育する魚の数が増えたときや水温が高くなる時期に、一時的に追加するといった使い方ができるところも重宝します。
海水魚水槽における投げ込み式フィルターの活用法

投げ込み式フィルターはサブフィルターとして常設しておく以外にも、季節や緊急時の対応に活用できるため、一つストックしておくと便利です。
ここでは、海水魚飼育で投げ込み式フィルターが活躍する場面を具体的にご紹介します。
エアレーションの代わりとして
海水魚を健康に飼育するには、水中の酸素濃度を保つことが非常に重要です。
海水は淡水に比べて酸素が溶け込みづらい性質があり、同じ水温下でも溶け込める酸素の量が約20%ほど減少します。この溶存酸素量の差は水温が上がるにつれて大きくなるため、海水水槽ではメインのろ過フィルターとは別にエアレーションを設置して、酸素の供給を助けるのがポイントです。
この点、投げ込み式フィルターならば、エアーリフトによりろ過した水を循環させながら水面を揺らすことが可能。特に小型水槽や隔離水槽など、酸素量が低下しがちな環境での威力は絶大です。
ちなみに、海水魚水槽で投げ込み式フィルターを使う場合は、水槽サイズよりもワンランク上の吐出量があるエアーポンプを選ぶとより効率よく酸素を届けられます。
緊急時のフィルターとして
投げ込み式フィルターと乾電池式の携帯エアーポンプをセットで用意しておけば、停電時の酸欠対策として有効です。
停電でろ過フィルターや水槽用クーラーが停止すると、水質や水温が急変し海水魚がダメージを受けてしまうリスクがあります。
このような時、簡易的な投げ込み式フィルターを水中に設置すれば、変化を緩やかにしつつ酸欠を抑えて、電気が復旧するまでの間をつなぐことができるでしょう。
また、一時的なバクテリアの定着場所として投げ込み式フィルターを活用する方法もおすすめ。
水槽の大掃除や引越しなどで海水魚を隔離容器に移すとき、小型の容器の中は短時間でも有害なアンモニアや亜硝酸の濃度が上昇します。
そこで、事前にバクテリアを定着させた投げ込み式フィルターを用意しておけば、酸素のみのエアレーションよりもさらに長い時間水質を維持することが可能です。
また、バクテリアが定着した投げ込み式フィルターを新しい水槽に導入すれば、バクテリアの繁殖を促進して海水魚水槽の立ち上げがよりスムーズに進むでしょう。
海水魚の隔離・治療で使うときの注意点

海水魚を飼育していると、小競り合いや体調不良で隔離水槽を利用する機会が出てきます。
簡易的な投げ込み式フィルターは、このような隔離容器のろ過にも活用しやすいですが、一方海水魚ならではの注意点もあるため、利用する前に確認しておくことが大切です。
投げ込み式フィルターを隔離・治療で使う際のポイントを解説します。
活性炭入りのろ材に注意する
活性炭入りのろ材がセットされている投げ込み式フィルターを使用する場合は、飼育している生体や状況に合っているかをよく確認してください。
活性炭は、水中の有機的な汚れを吸着してきれいにする目的で導入されるろ材で、主に淡水魚水槽でよく活用されます。
もちろん海水魚飼育にも使用はできるのですが、サンゴやイソギンチャクを飼育している場合は、育成に必要な微量元素や添加剤の成分まで吸着してしまい、成長を阻害する可能性があるため注意が必要です。
また、病気治療中の水槽では魚病薬の薬効成分を活性炭が吸着して効果を薄めてしまうため、基本的には避けたほうが良いでしょう。
病気治療で使用したフィルターは使い回し厳禁
これは海水・淡水に関わらず言えることですが、病気の魚の治療に使った投げ込み式フィルターを、そのまま他の水槽に使い回すようなことは絶対にやめてください。
本体やろ材に病原体が付着している可能性があり、他の成体へ感染を広げる原因になります。
もし治療で使った投げ込み式フィルターを別の水槽で使用したいときは、ろ材をすべて新しいものに交換し、プラスチック部分はよく水洗いをした後、しっかり天日干しをするのが条件です。
投げ込み式フィルターのろ材にもバクテリアは付着していますが、病気を広げるリスクを考えるとすべて交換してしまった方が安心でしょう。
アンモニアなどの濃度をこまめに確認する
隔離用の小さな飼育容器は、通常の水槽に比べて短期間で水が悪くなりやすいです。
病気治療中は、微量のアンモニアや亜硝酸塩が命取りとなるため、こまめに水質を確認し、状況に応じて水換えやろ過フィルターの増強で環境を維持してください。
中でも注意が必要なのが毒性が強いアンモニアで、pHが高いほど濃度が高くなる傾向があります。
治療期間が長引くと小さな隔離水槽でも、投げ込み式フィルターだけで管理するのは難しくなるため、水質が維持しづらいと感じたら外掛け式フィルターなど、他のろ過フィルターも併用することを検討してみてください。
まとめ:投げ込み式フィルターの海水魚水槽活用法!補助ろ過や隔離水槽で便利

投げ込み式フィルターのメリットは、メンテナンスが手軽で安価、誰でもすぐに設置できるところです。
最近は手軽に管理ができる海水魚水槽が好まれていますが、とはいえ投げ込み式をメインフィルターとして採用するのは、力不足が否めません。
海水魚水槽で使用する場合は、オーバーフロー式や外部式フィルターの補助を目的として設置するのが良いです。
投げ込み式フィルターはエアーポンプで作動するため、水槽内に酸素を供給しながらろ過できる点が海水魚水槽でも重宝します。
さらに、電池式エアーポンプを用意しておけば停電などの緊急対応にも最適です。
治療などの目的で魚を隔離した容器を投げ込み式フィルターで運用する場合は、アンモニアや亜硝酸塩の数値に注意しつつ、長期間に渡る場合は他のフィルターも併用して水質を維持することをおすすめします。
主に淡水水槽で活躍する投げ込み式フィルターですが、工夫次第では海水水槽でも活用可能です。
様々なシーンで活躍する投げ込み式フィルターをぜひ、海水水槽でも使用してみてください。
水苔の使い方!テラリウム・カメ・イモリ飼育で水苔を活用する方法
園芸分野で幅広く利用されている水苔は、保水性と通水性のバランスの良さと、根を傷つけない柔らかい素材であることが魅力です。
この特徴はアクアリウム分野とも非常に相性が良く、水棲カメやイモリを飼育するときの底床材や、アクアテラリウムで植物を育成する際の土台などに活用されています。
流通量が多く100円ショップでも入手できる手軽さに加え、殺菌や水質を弱酸性に保ちやすくなる効果も期待できることから、水槽に導入するメリットは非常に多い素材と言えるでしょう。
今回のコラムでは園芸用品として知られる水苔の使い方や、テラリウムやアクアテラリウム、水棲カメ・イモリの飼育に活用する方法を解説します。
「これまで水苔を植物以外に使ったことが無かった」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
プロアクアリストたちの意見をもとにテラリウムでの水苔活用法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
保水性、通水性に優れた水苔は、湿度を保ちたいテラリウム水槽や両生類、爬虫類の飼育で重宝します。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、テラリウムでの水苔活用法を解説します。
水苔とは何か?アクアテラリウムで重宝される3つの理由

水苔は主に湿地帯に分布するコケの仲間です。
スポンジのように水を貯えることができる”透明細胞(貯水細胞)”により、優れた保水性と程よい通水性があることから、園芸分野、アクアテラリウム、爬虫類飼育などの幅広い現場で保水材として活用されています。
ちなみに、ホームセンターや100円ショップで販売されている多くは、乾燥した水苔を圧縮した乾燥水苔です。
ここでは水苔がアクアテラリウムで重宝される主な理由を3つご紹介します。
保水力と通気性を備えた苔

水苔は、自分の重さの約20倍もの水分を蓄えられる吸水性を持ちます。
しかも、ただ目いっぱい水を吸うのではなく、内部の繊維と繊維の間に隙間を開けながら吸水することが可能。植物に巻いたときに根を乾燥から守りつつ適度に風を通して、カビや雑菌の繁殖を予防できます。
この保水性と通水性のバランスの良さが、アクアリウムや園芸分野で水苔が重宝される最大の理由です。
特にアクアテラリウムでは、水槽の下部に設けたアクアリウム(水中)と上部に設けたテラリウム(陸上)をつなぐ重要な部分に、水苔の特徴が活かされます。
弱酸性傾向と抗菌作用
水苔が持つ、
- 取り込んだ水分や周囲を弱酸性に傾ける
- 抗菌作用のある成分を放出して殺菌する
という二つの特徴的な性質も、アクアテラリウムや爬虫類・両生類の飼育ケージで重宝される理由です。
水苔には、”イオン交換特性”という周囲と自らの中にあるイオン物質を安定して入れ替えられる性質があり、この作用により水苔が触れている水や土をpH5.0~6.5程度の弱酸性に傾けてくれます。
さらに抗菌作用のある成分を放出するので、カビや雑菌の繁殖を防ぎ清潔な環境を維持しやすくなるのも大きなメリットでしょう。
水苔の種類と目的に合わせた選び方
園芸用、テラリウム用に流通している水苔には、主にニュージーランド産とチリ産の2種類があり、価格や使い心地に微妙な違いがあります。
まず、ニュージーランド産の水苔は繊維が太くて耐久性に優れており、長期間使用していても傷みにくいです。
一度設置すると交換が難しいアクアテラリウムのレイアウトや観葉植物の活着ベースに向いていますが、他の水苔に比べるとやや高額で、大量に使用する場面では割高感が出てしまう点には注意が必要でしょう。
チリ産は比較的購入しやすい価格で流通量も多いのがメリット。
ホームセンターや100円ショップなどでも取り扱いがあるので、爬虫類の冬眠床や底床など、こまめに交換して使い捨てる場合におすすめです。
ただ、品質によっては枯れ葉などの不純物が混入していたり、長さが不揃いだったりすることがあるため、使用前に洗浄し目視で不純物を取り除くなどの下処理が必要になる場合があります。
また、使用前の水苔が白っぽく見えることがありますが、こちらは乾燥によるものなので基本的に影響はありません。
しかし、異臭がしたりカビのようなものが付着したりしている場合は、傷んでいる可能性があるため使用せず、新しいものを用意することをおすすめします。
アクアテラリウムにおける水苔のレイアウト手法

水辺と陸地を一つの水槽に再現するアクアテラリウムでは、湿度を保ちつつ適度に風を通すことを意識してレイアウトを組む必要があります。
湿気がこもるとカビやコケの発生につながるため、水苔を活用して清潔な水槽を維持しましょう。
ここでは、アクアテラリウムを成功に導くための水苔の使い方について解説します。
陸地部分の基礎作り
アクアテラリウムでおすすめの水苔の使い方一つ目は、陸地の土台作りに活用する方法です。
アクアテラリウムでは、石や流木を複雑に組み合わせて陸地の基礎を作りますが、自然な形の素材を組み合わせていくとどうしても隙間ができてしまいます。
この状態では、時間の経過とともに上に敷いたソイルが流れてレイアウト崩れの原因になるため、水苔を詰めてあらかじめ隙間を埋めておくのがおすすめです。
土台に埋めた水苔は、水中からじんわりと水を吸収して自然な形で植物に水分を供給してくれます。アクアテラリウムにおいて水苔は、天然の吸水ポンプの役割を果たしてくれるわけです。
着生蘭や観葉植物の活着ベースとして

観葉植物を配置するときに水苔を巻いておくのも、おすすめの活用法です。
アクアテラリウムでは、ベゴニアやジュエルオーキッドなどを陸上に配置することで、より自然な雰囲気を演出することができます。
一方、通常の鉢植えに比べて湿気りやすい水槽の中では、根腐れやカビが発生しやすいという側面も。
このような時、観葉植物の根の周りに水苔を薄く巻いて専用糸で縛ってから導入すると、程よい水分を供給しつつ水苔の殺菌効果でカビや根腐れを予防することができます。
両生類・爬虫類飼育での活用法

テラリウムやアクアテラリウム水槽で飼育されることも多い両生類や爬虫類の飼育にも、水苔が活躍します。
両生類や爬虫類の飼育で水苔を活用する代表的な方法を2つ、ご紹介します。
水棲カメ・イモリの冬眠床

クサガメやニホンイシガメなどの水棲カメやアカハライモリなどは、水温が10℃を下回る状態が続く陸地に上がって冬眠の準備を始めます。
冬場は乾燥が気になる上に冬眠中は免疫力が低下するため、適度な湿度を維持しつつ雑菌の繁殖を防げる清潔な冬眠床を用意して安全な冬眠をサポートしましょう。
ご紹介してきた通り、保湿性と通気性のバランスが良く抗菌作用がある水苔は、まさに理想的な冬眠床の素材です。
冬眠用の容器に、飼育水をしみこませた水苔を厚めに敷き詰めれば立派な寝床になります。
冬眠中は、定期的に水苔の乾燥具合を確認し、必要に応じて霧吹きで保湿をしてください。
保湿材としても活躍
普段から湿らせた水苔をタッパーなどに敷き詰めて、簡易的なシェルターとして活用する方法もあります。
適度な湿度を保つことができるで、脱皮不全の予防に最適。タッパーの蓋を丸くくりぬけば、即席のウェットシェルターとして重宝します。
さらに、水苔がもつ弱酸性傾向が、排泄物から生じるアンモニアを弱毒化させる効果も期待できます。
とはいえ、フンを見つけたら容器を洗い、水苔を交換してあげるのがベストです。
水苔導入前に!下処理の方法

水苔の多くは乾燥、圧縮された状態で販売されているため、使用する前に水で戻す必要があります。
また傷んできたら適切なタイミングで交換すると、清潔な環境を保ちやすくなるでしょう。
ここでは、水苔の戻し方や交換のタイミングなど、下処理方法をご紹介します。
水苔の戻し方
水苔を水で戻すときのポイントは、時間をかけて芯までしっかり水分を含ませることです。
密閉袋に乾燥した水苔とたっぷりの水を入れて、一晩かけて吸水させます。
こうすることで、水苔の繊維を傷めずにしっとり柔らかい、本来の水苔の触り心地に近づけることができるでしょう。
急いで戻したいときやしっかり殺菌を重視する場合は、熱湯で戻す方法がおすすめ。
この場合は、耐熱容器に水苔を入れて戻し、しっかり冷ましてから水槽に入れるようにしてください。
水苔のカビを防ぐには
優れた抗菌作用を持つ水苔ですが、空気がうまく通らず淀んでいたり、根本まで水没した状態が続いたりするとカビが生えてしまうことがあります。
カビを防ぐには、適度な通気性と光量を確保し、水苔の表面が軽く呼吸できる環境を維持することが重要です。
ちなみに、水苔が好む最適な環境が整っていると、緑色の新芽が出てきて生の水苔が再生することもあります。
水苔を交換するタイミング
健康な水苔は、森のような植物の爽やかな香りがして、ベージュや緑のきれい色をしています。
指で摘まんだだけで簡単にちぎれたり、泥のようにボロボロと崩れてしまったりするのは水苔が傷んできている証拠。
また、水苔に近づいたときにドブのような腐敗臭がするのも、寿命のサインです。
このような状態がみられたら速やかに取り出して、新しいものと交換しましょう。
まとめ:水苔の使い方!テラリウム・カメ・イモリ飼育で水苔を活用する方法

水苔は、植物や生き物に最適な保湿性と通気性を提供してくれる天然のベッドです。
弱酸性傾向や殺菌効果を備えており、衛生面も抜群。アクアテラリウムではレイアウトや観葉植物の活着ベース、両生類・爬虫類の冬眠床として活用できます。
用途に応じて産地を使い分けると、長く清潔な状態を維持しやすくなるでしょう。
園芸用品という印象の強い水苔ですが、アクアテラリウムや爬虫類飼育とも非常に相性が良い素材です。
ぜひこのコラムをきっかけに、レイアウトや生き物飼育に水苔を取り入れてみてはいかがでしょうか。
写真でつながるアクアリウムSNS!東京アクアガーデン公式アプリが登場
自慢の水槽を誰かに見てほしい、お気に入りの魚について語りたい、飼育で困ったときに気軽に相談したいー。
そんなアクアリストの「もっとアクアリウムを楽しみたい!」をサポートする、東京アクアガーデン公式アプリ「アクアガーデン」が登場しました!
水槽を始めたばかりの方はもちろん、長年アクアリウムを楽しんでいるベテランの方にも活用していただけます。
この記事では、そんな『アクアガーデン』の特徴や便利な機能、アプリに込めた想いをご紹介します。
アクアリウムアプリ・アクアガーデンとは

『アクアガーデン』は、アクアリウムを楽しむ方のために作られたアクアリウム専門のSNS・水槽管理アプリです。
水槽を「見る」「育てる」「調べる」「記録する」「交流する」といった、さまざまな楽しみ方をひとつのアプリでサポートします。
現在はiOSのみのリリースですが、Android版も近日リリース予定です!
アクアガーデン 魚飼育のお役立ちアプリ!写真でつながるアクアリストSNS
東京アクアガーデン監修のアクアリウムアプリが登場!SNSから図鑑、水槽管理、計算機、Q&A相談もできる!こちらはiOS版です。
アクアリウム好きのための熱帯魚・水槽SNSアプリ

SNSに水槽や熱帯魚の写真を投稿している方は多いですよね。
しかし、一般的なSNSではアクアリウム以外の投稿も多く、「もっと水槽が好きな人とつながりたい」「熱帯魚について話せる仲間を見つけたい」と感じることもあるのではないでしょうか。
『アクアガーデン』は、そんなアクアリウム好きのためのコミュニティです。
お気に入りの熱帯魚や金魚、メダカ、海水魚はもちろん、水草レイアウトやサンゴ水槽、自慢の水槽全景など、アクアリウムにまつわる写真を気軽に投稿できます。
ほかのユーザーの水槽を眺めて次のレイアウトの参考にしたり、気になる投稿に「いいね」やコメントをしたりと、アクアリスト同士ならではの交流を楽しめるのが魅力です。
「投稿するほどではないけれど、いろいろな水槽を眺めるのが好き」という方も、もちろん大歓迎です!
東京アクアガーデン公式!プロの知識をアプリに

提供・監修は、水槽レンタル・販売・メンテナンスを手掛ける東京アクアガーデンです。
東京アクアガーデンは2005年の創業以来、数多くのアクアリウムを設置・管理しながら、「アクアリウムをもっと身近に」をテーマに情報発信を続けてきました。
サイトでも、熱帯魚の飼育方法や水槽管理、レイアウト、水草、機材選びなど、幅広いアクアリウム情報を2016年より公開しています。
その知識や情報を、もっと手軽に、毎日のアクアリウムライフの中で活用していただくために誕生したのが『アクアガーデン』です。
水槽を眺めて楽しむときも、困ったことを調べたいときも、アクアリウムをもっと楽しむための身近なツールとしてご活用ください。
『アクアガーデン』でできること

アクアガーデンの魅力は、写真を投稿するSNSだけではありません。
アクアリスト同士での交流から飼育情報の検索、水槽の記録まで、毎日のアクアリウムに役立つ機能をまとめて搭載しています。
ここからは、アプリの主な機能をご紹介します。
水槽や推し魚を投稿!SNS

「新しい魚をお迎えした!」
「レイアウトをリニューアルしたから見てほしい!」
そんな瞬間を気軽に共有できるのが、アクアガーデンのSNS機能です。
自慢の水槽やお気に入りの魚などを写真で投稿でき、ほかのユーザーから「いいね」やコメントをもらうことができます。
水槽全景はもちろん、推しの一匹、美しく育った水草、かわいいエビ、迫力のある大型魚など、楽しみ方は自由です。
ほかのアクアリストの投稿を見るだけでも、「こんな魚も飼ってみたい」「次はこんなレイアウトにしたい」と、新しいアクアリウムのアイデアが見つかるかもしれません。
困ったらみんなに聞いてみよう!Q&A
アクアリウムを続けていると、
「この魚とこの魚は一緒に飼える?」
「水草の調子が悪いけれど、原因が分からない」
「この水槽にはどんなフィルターが合う?」
など、さまざまな疑問が出てきます。
そんなときに活用できるのがQ&A機能です。
アクアリウムについて分からないことや困っていることを投稿して、ほかのユーザーに質問できます。
飼育経験のあるアクアリストだからこそ知っているコツや、実際に使っている機材の感想など、コミュニティならではの情報交換を楽しめる機能です。
また、自分の得意なジャンルについて回答する側として参加するのもおすすめです。
みんなの経験や知識を持ち寄りながら、一緒にアクアリウムを楽しんでいきましょう。
知識を深める!コラム・お魚図鑑・水草図鑑

魚について調べたり、水槽管理で困ったりするたびに、インターネットで情報を探していませんか?
アクアガーデンでは、アクアリウムについて学べるコンテンツもまとめてチェックできます。
水槽の立ち上げ方や水質管理、レイアウト、飼育方法などを解説するアクアリウムコラムをはじめ、魚の特徴や飼育方法が分かるお魚図鑑、水草の育成方法などを確認できる水草図鑑も掲載しています。
「この魚を飼ってみたい」と思ったときや、ショップで知らない種類を見つけたときなどにも便利です。
SNSを眺めて気になる魚を見つけ、そのまま図鑑で飼育方法を調べる――そんな楽しみ方もできます。
水槽管理に!My水槽登録

アクアリウムを長く楽しむうえで大切なのが、日々の水槽管理です。
「前回水換えしたのはいつだっけ?」
「この水槽には何匹入っていたかな?」
「前に測ったpHはいくつだった?」
複数の水槽を管理していると、すべてを覚えておくのは意外と大変です。
そこで活用したいのが「My水槽」機能。
自分の水槽を登録して、飼育している生体や水槽サイズ、フィルター・照明などの設備、レイアウト素材、水換え履歴、水質測定結果などを記録できます。
お気に入りの水槽を「見るもの」だけでなく「記録として残していくもの」にできるのも、この機能のポイントです。

水槽を複数所有している方の管理にはもちろん、水換えや水質チェックの習慣をつけたい初心者にもおすすめです。
水量の算出に!便利な計算機

水槽を管理するとき、意外と必要になるのが水量の計算です。
水槽の横幅・奥行き・高さから計算することもできますが、そのたびに計算するのは少し面倒ですよね。
アクアガーデンの水量計算機なら、水槽サイズを入力しておおよその水量を簡単に算出できます。
水量が分かれば、水質調整剤や魚病薬などの使用量を確認するときや、水換え量を考えるときにも役立ちます。
「ちょっと計算したい」というときにすぐ使える、アクアリストにうれしい便利機能です。
トロピカちゃんと会話!AI相談

「調べたいことはあるけれど、どんな言葉で検索すればいいか分からない・・・」
そんなときには、AI相談を使ってみましょう!
アクアリウムについて気になることを、会話するように質問できます。
例えば、
「ネオンテトラと一緒に飼いやすい魚は?」
「CO2添加なしで育てやすい水草は?」
「この水槽サイズならどのくらいの魚を飼える?」
といった質問もOK。
アプリでは、東京アクアガーデンのキャラクター『トロピカちゃん』と会話する感覚で気軽に相談できます。

コラムや図鑑でじっくり調べるのとはまた違った、AIならではの手軽さが魅力です。
「こんなこと聞いてもいいのかな?」と迷うような小さな疑問も、まずはトロピカちゃんに話しかけてみてください。
「アクアガーデン」はこんな方におすすめ!

特におすすめしたいのは、次のような方です。
- 自慢の水槽やお気に入りの魚を誰かに見てもらいたい方
- アクアリウム好きな人とつながりたい方
- いろいろな水槽やレイアウトを眺めるのが好きな方
- 熱帯魚や水草についてもっと詳しくなりたい方
- 飼育について気軽に質問できる場所が欲しい方
- 水換えや水質など、水槽の状態を記録して管理したい方
- これからアクアリウムを始めてみたい方
アクアリウムは、水槽を完成させたら終わりではありません。
魚が成長したり、水草が茂ったり、レイアウトを変えたり、新しい魚と出会ったりと、続けていくほど楽しみが広がる趣味です。
その一つひとつの楽しみを、アプリの中にも残してみてはいかがでしょうか。
「アクアガーデン」リリースへの想い

東京アクアガーデンがアクアリウム専門アプリを作った理由には、私たちが長年大切にしてきた想いがあります。
「アクアリウムをもっと身近に!」をリアルにしたい!
東京アクアガーデンが大切にしているテーマのひとつが、「アクアリウムをもっと身近に」ということです。
私たちはこれまで、水槽レンタルや販売、メンテナンス、そしてWebサイトでの情報発信を通して、多くの方にアクアリウムの魅力をお伝えしてきました。
しかし、アクアリウムの楽しさは水槽を設置することだけではありません。
- 魚について知ること。
- きれいな水槽を見ること。
- 自分の水槽を誰かに見てもらうこと。
- 同じ趣味を持つ人と話すこと。
- 困ったときに経験者からアドバイスをもらうこと。
こうした体験もすべて、アクアリウムの楽しさの一部です。
水槽の前にいる時間だけでなく、スマートフォンを眺めているときにもアクアリウムを楽しめる。
水槽を持っている人だけでなく、これから始めてみたい人にも魚や水槽をもっと身近に感じてもらえる。
アクアガーデンアプリが、そんな場所になってくれたらと考えています。
今後の展開について

アクアガーデンは、SNS、水槽管理、コラム・図鑑、Q&A、AI相談など、さまざまな角度からアクアリウムを楽しめるアプリとしてスタートしました。
アクアリウムには、魚を飼う楽しみだけでなく、写真を撮る、レイアウトを作る、知識を深める、仲間と交流するなど、本当にたくさんの楽しみ方があります。
アプリを通じて、そうした一人ひとりの「好き」がつながり、新しい魚や水槽、人との出会いが生まれる場所を目指していきます。
最新情報については、東京アクアガーデン公式サイトなどでもお知らせしていきますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ:アクアリウムがもっと楽しくなる「アクアガーデン」を使ってみよう!

東京アクアガーデン公式アプリ『アクアガーデン』は、アクアリウムを「見る・投稿する・つながる・調べる・相談する・管理する」ための機能をまとめたアクアリウム専門アプリです。
自慢の水槽を投稿したい方も、熱帯魚の飼育について学びたい方も、日々の水槽管理を便利にしたい方も、それぞれのスタイルで楽しめます。
アクアリウムを始めたばかりで分からないことが多い方も、長年水槽を楽しんでいるベテランアクアリストも大歓迎です。
まずはほかのアクアリストが投稿した水槽を眺めるだけでもOK!
気になる魚を見つけたり、新しいレイアウトのアイデアを探したり、少しずつ自分なりの楽しみ方を見つけてみてください。
アクアリウムをもっと身近に、もっと楽しく。
東京アクアガーデン公式アプリ『アクアガーデン』で、新しいアクアリウムライフを始めてみませんか。
ベタとコリドラスは混泳できるのか!相性や混泳ポイント、ろ過フィルター
鮮やかな体色と大きなヒレが魅力のベタと、水槽の底を泳ぐ姿がかわいらしいコリドラス。
違った魅力を持つ両者を一緒に飼育できたら素敵なアクアリウムになるのではないか、と思われる方も多いのではないでしょうか。
一般的にベタは気性が荒く、単独飼育が推奨される魚ではありますが、遊泳層の異なるコリドラスとならば、比較的混泳を成立させやすいです。
ただし、ベタの性格や水槽の広さ、レイアウトによってはトラブルが起こることもあり得ますので、油断せずしっかり環境を整える必要があるでしょう。
遊泳層や特性の違いを理解し、それぞれに合わせた餌や休憩場所を用意してあげれば、お互いが過度に干渉しない落ち着いた水槽に仕上がるはずです。
今回は、ベタとコリドラスの相性や混泳させるポイントを解説します。
水槽サイズや底砂、餌、過フィルターなどもご紹介しますので、混泳を検討している方はぜひ参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとにベタとコリドラスの混泳相性を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
単独で飼育されることが多いベタですが、遊泳層が異なるコリドラスとは比較的相性が良く、混泳ができる組み合わせです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ベタとコリドラスの混泳相性を解説します。
ベタとコリドラスの相性

遊泳層が異なりお互い干渉しあうことがないベタとコリドラスは、比較的混泳相性が良い組み合わせです。
ただ、環境やベタの性格によっては、トラブルになる可能性もあるため、両種の特徴と、混泳時に注意したいポイントをしっかし確認しておきましょう。
遊泳層がかぶらず混泳させやすい
ベタとコリドラスが混泳しやすいとされる一番の理由が、遊泳層の違いです。
ベタは主に水槽の上層~中層を泳ぐのに対し、コリドラスは底層を中心に生活します。
ベタは気性が荒い魚ですが、過ごす場所が異なるコリドラス相手ならば縄張意識を刺激される機会が少なく、比較的穏やかに過ごすことができるでしょう。
自然と生活スペースがすみ分けられるので、威嚇や追い回しも起こりにくいです。
実際にベタとコリドラスを同じ水槽で飼育しているケースもあり、上層をヒラヒラと泳ぐ優雅なベタと、低層をモフモフと散歩するコリドラスのコントラストが可愛らしい、癒しの水槽に仕上がります。
ただし、基本的な遊泳層が違うからといって、全く顔を合わせないわけではありません。
それぞれが相手の縄張り付近まで移動することもありますので、混泳後も油断せずしっかり観察を続けることが大切です。
ベタの性格によっては混泳不可
比較的相性が良い組み合わせではありますが、混泳が成り立つかどうかは飼育するベタの性格や個性によるところが大きいです。
ベタは”闘魚”と呼ばれるほど気性が荒い魚として知られており、特にオスの中には縄張り意識が強いという個性を持った個体が現れることも。
このようなタイプは、近づいてきたコリドラスを何度も威嚇したり、執拗に後を追いかけて攻撃したりすることも少なくありません。
短時間の威嚇だけで終わるようならば様子を見てもよいですが、攻撃が長期間にわたるときは、混泳自体を見直すことをおすすめします。
緊急事態に備えて、混泳を始める段階で隔離用のケースを用意しておくと安心でしょう。
一方、メスのベタはオスと比べると比較的温和な個体が多く、混泳を成功させられる可能性が高いです。メスは色が地味だと言われることもありますが、キャンディ系などはオスに劣らないほどカラフルで見ごたえ十分。
メスのベタにも個体差があるため、必ず混泳がうまくいくとは言い切れませんが、コリドラスとの混泳を優先するならば、メスのベタを選ぶのも一つの方法です。
ベタとコリドラスを混泳させるポイント

ベタとコリドラスの混泳をスムーズに進めるには、飼育匹数や水槽サイズ、底砂といった飼育環境の整備もポイントです。
異なる生態を持つ二種を一緒に飼育するには、どちらか一方に合わせるのではなく、それぞれの習性を考えながら環境を構築し、生き物が落ち着いて過ごせる水槽に仕上げる必要があります。
ここでは、ベタとコリドラスを混泳させる際のポイントをご紹介します。
飼育の比率はベタ1匹:コリドラス3~6匹程度
水槽の大きさにもよりますが、混泳するときの比率はベタ1匹に対してコリドラス3~6匹程度を目安に、コリドラスを多めに飼育すると落ち着きやすいです。
元々ベタは群れる習性がなく、同種がいる環境はむしろ縄張り意識が刺激されて争うようになり、水槽の平穏を乱すきっかけになります。
一方コリドラスは群れでいることを好む性質があり、複数匹でいたほうがストレスなく生活できるでしょう。
ちなみに、コリドラスが複数匹いればベタの標的になった時に攻撃を分散できるというのもメリットではありますが、執拗に追い回されるような場合は、ためらわずに隔離をして様子を見てください。
水槽サイズは30cmキューブ以上がおすすめ
ベタとコリドラスを混泳させるなら、最低でも30cmキューブ以上の大きさの水槽を用意しましょう。
水量が約27Lある30cmキューブならば水質の変化が比較的緩やかですし、床面積がそれなりに確保できるので、魚同士の距離を保つことができます。
水槽が小さすぎると、コリドラスがベタの縄張りにうっかり侵入するリスクが高まる上に、隠れ場所も十分に作ってあげるのが難しいため、追い回しなどのトラブルに発展しやすいです。
設置場所に余裕があるなら、45cm水槽を選ぶとより飼育しやすくなります。底面積が広がればそれだけコリドラスの行動範囲が広がり、余裕を持ったレイアウトを施せるでしょう。
底砂を敷く
コリドラスを飼育する水槽では、底砂が必須です。
コリドラスは口先を底砂へ入れて砂を掘り返しながら餌を探す習性があるため、粒が細かくて角がない丸い底砂を採用しましょう。
おすすめは『田砂』や『ボトムサンド』など手触りの優しい底砂で、1~5cm程度を目安に敷いておくと、コリドラスが底を探る可愛らしい自然な行動を観察しやすくなります。
目の細かい底砂はフンなどが蓄積しやすく、汚れた底砂はコリドラスの健康に直結します。
定期的にクリーナーポンプを使って汚れを吸い出して、清潔な環境の維持に努めてください。
隠れ家や休憩場所はそれぞれに用意する
ベタとコリドラスでは、ほっと一息付ける休憩場所も異なります。それぞれに適した寝床を別々に用意してあげましょう。
水面近くの葉などに体を横たえて休む、変わった習性を持つベタには、ガラス面に吸盤で設置できる『ベタのおやすみリーフ』や浮き草を入れてあげると、ゆったりくつろぐ可愛らしい姿を見せてくれます。
一方コリドラスには、底面で身を隠せる流木や小さな土管などが向いています。
ベタにプレッシャーをかけられたときの隠れ場所、逃げ場所としても使えるため、適度に視界を遮るレイアウトを意識してアイテムを選定してみてください。
餌は浮上性と沈下性を用意
ベタとコリドラスでは食べやすい餌の種類も異なるため、こちらも共用ではなくそれぞれに用意してあげるのがおすすめです。
ベタには水面に浮く浮上性の人工飼料、コリドラスには底まで素早く届く沈下性のタブレットフードを与えましょう。
コリドラスはアクアリウムでは水槽のお掃除屋さんという側面があり、ベタの食べ残した餌も食べてくれます。しかし、食べ残しだけでは餌が足りず痩せてしまうことがあるので、コリドラスにも必ず専用の餌を与えて健康を維持してください。
一方、ベタは餌を食べすぎると体調を崩しやすいため、コリドラス用の餌のつまみ食いをしていないか確認が必要です。
給餌位置を分けてお互いの餌が混ざらないよう対策をしつつ、それぞれが自分の餌を食べられているか、よく観察するのがポイントです。
水草は活着させよう
コリドラスは底砂を掘り返して水草を抜いてしまうことがあるため、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなどの活着する水草を流木や石に活着させて導入すると、レイアウトを維持しやすくなります。
また、高さを自由に調整しやすいというのも活着水草の特徴です。流木の上部に水草を配置すれば葉の上がベタの休憩場所に、流木付近はコリドラスの隠れ場所になるなど、限られたスペースを効率よく利用できます。
さらに、活着した水草は簡単に移動できるので、底砂掃除の邪魔にならず清潔に保ちやすいところもメリットでしょう。
一つ注意点として、レイアウトを詰め込み過ぎるとコリドラスが泳ぐ場所が少なくなってしまいます。程よくスペースを残すのがレイアウトのポイントです。
ベタとコリドラスにおすすめのろ過フィルター

ベタとコリドラスを一緒に飼育する水槽に設置するろ過フィルターは、パワーはもちろん水流の強さにも注目して選定しましょう。
大食漢なコリドラスには十分なろ過能力がが必要な一方、ベタは強い流れを苦手とするからです。
ここでは、両種が過ごしやすい環境を作るための、ろ過フィルターについて解説します。
外掛け式フィルターなどがおすすめ
ベタとコリドラスの混泳水槽で特に使い勝手が良いのが、
- 外掛け式フィルター
- スポンジフィルター
の2種類です。どちらも小型水槽で使いやすいく設置が簡単で、水流が優しめという特徴があります。
外掛け式フィルターは水槽の縁に掛けて使用するろ過フィルターで、メンテナンスのしやすさと程よいろ過能力が魅力。水槽セットに含まれていることも多く入手がしやすいですし、製品によっては流量を調節できるので、ベタの様子を見ながら水流を作るのに向いています。
スポンジフィルターは動力がエアーポンプなので、強い水流が発生しにくいです。ヒレの長いベタでも流されにくく、穏やかな環境を作りやすくなります。
吐き出し口の向きや水流の強さに注意
どのろ過フィルターでも、吐き出し口の付近は特に水流が強くなりやすいです。
ベタが一生懸命泳いでいるように見える、流れに逆らっている、押し流されているといった様子が見られるときは、水流が強すぎる可能性があります。
吐き出し口の向きを調整したり、外掛け式フィルターの場合は、吐出口にウールマットを挟んだりするのも水流を和らげるのに効果的です。
ただし、無理に流量を減らすとろ過能力に影響が出るため、水流を調整した後は水が全体を循環しているかを確認するようにしてください。
外部式フィルターを使うコツ
ろ過能力を重視する場合は、外部式フィルターも選択肢に入ります。
外部式フィルターは、ろ材を多く入れられる製品が多く、餌をよく食べて排泄量も多いコリドラスを複数飼育する水槽では、とても頼りになる存在です。
ただ、そのままでは水流が強くなりやすくベタの負担になるため、水流を弱める対策と合わせて導入するとうまくいきやすいでしょう。
例えば、排水パイプの穴を水槽のガラス面へ向けて勢いを弱めて、直接水流が魚に当たらないようにする方法は、ベタの負担を軽減するのにぴったりです。
また、『ナチュラルフローパイプ』のような水流を和らげるアタッチメントを使うのもおすすめ。
専用品ならば外部式フィルターのろ過能力を活かしながら、ベタが過ごしやすい穏やかな流れを作りだせます。
外部式フィルターにはパワーを求めがちですが、ろ過能力が高いほど水流を強くなりやすいです。
ベタとコリドラスを飼育する場合は、必要なろ過能力と穏やかな水流のバランスを見ながら、細かく調整していくことで最適な環境を維持できるようになります。
まとめ:ベタとコリドラスは混泳できるのか!相性や混泳ポイント、ろ過フィルター

ベタとコリドラスの混泳について解説しました。
単独飼育が基本のベタですが、低層に暮らすコリドラスとならば遊泳層がかぶらず、混泳が成立しやすいです。
お互いの行動範囲が重なりにくく、過度に干渉しない比較的相性が良い組み合わせでしょう。
ただ、ベタは個体によって性格の差が大きく、特に気性の荒いオスはコリドラスも追い回してしまうことがあります。
混泳を始めた直後は様子をよく観察し、攻撃が続く場合に備えて隔離ケースを準備しておいてください。
混泳のポイントは十分な広さと隠れ場所を用意することと、水流が穏やかになるよう調整することです。
両種の特性に合わせて水槽内の環境を整えれば、ベタとコリドラスそれぞれの可愛らしい姿を堪能できます。
魚の習性を知り、それぞれが無理なく過ごせる環境を構築しましょう。
金魚のクリーナーポンプおすすめ5選!選び方やお掃除ポイントも解説
大食漢な金魚を飼育していると、水槽の底にフンや食べ残しが溜まりがち。体の成長とともに餌やフンの量も増加するため、清潔な環境を維持し続けるには定期的な掃除が必須となります。
そこで活躍するのが、底に溜まった汚れを水と一緒に効率よく吸い出せるクリーナーポンプです。
クリーナーポンプにはいくつか種類があり、水槽の大きさや底砂の有無によって使い分けると、より効果的に水槽を掃除できます。吸引力が強ければよいというわけではなく、飼育環境に合ったものを選ぶことが大切です。
今回は、金魚水槽の必需品、クリーナーポンプのおすすめ商品を5つご紹介します。
選び方のポイントや汚れが溜まりやすい場所、効率よく掃除するコツも解説しますので、日々の水槽管理にぜひお役立ててください。
プロアクアリストたちの意見をもとに金魚におすすめのクリーナーポンプ5選を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
底砂の汚れは水質の悪化に直結します。
クリーナーポンプで定期的に掃除をして、金魚水槽を清潔に維持しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚におすすめのクリーナーポンプ5選を解説します。
金魚飼育におすすめ!クリーナーポンプ5選

クリーナーポンプは、吸引力や使い方、対応する水槽サイズによって使い勝手が変わります。
ここでは金魚水槽におすすめのクリーナーポンプを、定番の手動式から便利な電動式まで5つご紹介します。
水作 プロホース
『水作 プロホース』は、金魚飼育の初心者から上級者まで幅広い層に長く愛され続けている、定番アイテムです。
水槽サイズや砂利の種類に合わせて排水スピードを調整できて底砂を必要以上に吸い込みにくい設計なので、パイプを砂利の中へ差し込んで内部に入り込んだフンや食べ残しなどをしっかり吸い出せます。
特に、砂利を敷いた金魚水槽では、底砂の状態を確認しながら掃除できる点で使い勝手が良いでしょう。
S/M/Lの3サイズが展開されているので、お使いの水槽サイズに合わせてお好みのものを選定できるのもうれしいです。
GEX マスタークリア
透明度の高いパイプを採用した『GEX マスタークリア』は、汚れが吸い上げられる様子を目で確認できるので掃除の成果を実感しやすいです。
底砂を清潔に保つには細かなフンや汚れをしっかり掃除する必要がありますが、一方やり過ぎてしまうと硝化バクテリアが減少して生物ろ過に影響が出るという話があるのも事実。
そんなとき『GEX マスタークリア』ならば、吸い込まれていく汚れや水の色をしっかり確認できるので、掃除の加減を判断しやすいでしょう。
さらに操作感もシンプルなので、初めて底砂掃除に挑戦する方や、汚れを確認しながら丁寧に作業したい方に特におすすめです。
貝沼産業 クリーナーフィッシュポンプDX
『貝沼産業 クリーナーフィッシュポンプDX』は、オーソドックスな作りながら、吸引力が高く素早く排水できるのが一番の特徴です。
水量が多い60cm以上の大きめの水槽では、排水量が少ないクリーナーポンプだと水換えに時間がかかり効率が悪くなってしまうため、排水スピードが早いこのようなタイプが重宝します。
また、一般的なクリーナーポンプに比べてホースが長めなので、水槽から排水先まで距離があるケースにも対応しやすいです。
ただし、小型水槽ではスピードが早すぎて水を抜きすぎてしまうことがあるため、目を離さないようご注意ください。
GEX おそうじラクラク そうじやさん
『GEX おそうじラクラク そうじやさん』は、電池で動く電動式のクリーナーです。
付属のパーツを付け替えることで、排水・底砂掃除・コケ掃除の3つの使い方ができる万能アイテムで、水槽掃除がこれ一つで完結します。
底掃除グッズとしては、水を吸い込まずに底に沈んだゴミだけを取り出せるのが便利で、水換えのタイミング以外でさっと汚れを吸い出したいときに重宝するでしょう。
吸引力がやや控えめなので、小型水槽や役割によって複数のクリーナーポンプを使い分けているようなときの使用がおすすめです。
水作 プロクリーナー
吸引力にこだわりがある方におすすめなのが『水作 プロクリーナー』です。
先ほどご紹介した同社の『プロホース』よりもパーツが少なく、直感的に扱いやすくなっています。
非常にシンプルな作りなのでスタイルを問わず使用しやすいですが、中でも砂利を敷かないベアタンクでは、底に落ちたフンを直接吸い取れるため相性がよいでしょう。大型水槽や、排水をスピーディーに進めたい場面で活躍します。
パーツの洗浄が簡単なのもメリットです。
ただし、小型水槽では吸引力が強いタイプは水が減るスピードが早すぎると扱いにくく感じるため、水量の確認は慎重に行いましょう。
金魚水槽用クリーナーの選び方

金魚水槽で使うクリーナーポンプを選ぶときは、水槽のサイズやレイアウトのスタイルなどを考慮するのが良いです。
例えば小型水槽ならば小回りの利くものが使いやすいですし、中型以上の大きな水槽ならば排水スピードが早いものが好まれます。
掃除したい場所や普段の水換え方法をイメージしながら、自分の飼育環境に合うものを選びましょう。
ここでは、金魚水槽用クリーナーポンプの選び方を解説します。
フンを吸い取りやすいクリーナーがおすすめ
金魚のフンは魚の中でも一つ一つが太くずっしりしているため、クリーナーポンプにはフンをすっと吸い取れるだけの吸引力が求められます。
吸引力が弱いと、底に溜まったフンをうまく吸い上げられず、何度も同じ場所を掃除することになってしまうからです。
さらに、底砂の有無によってタイプを使い分けるのがおすすめ。
砂利を敷いている水槽では、砂利の中で砕けたフンや細かなゴミまで取り除ける、太めのパイプを備えた水流調整が可能なクリーナーが向いています。
例えばパイプを砂利に差し込んで内部の汚れを巻き上げながら吸い出せる『水作 プロホース』は、砂利を敷いたレイアウト水槽でも奥までしっかり汚れを吸引しやすいです。
砂利そのものを吸い込みすぎないよう、水流を調整しながら使用しましょう。
一方、砂利を敷かないベアタンクでは、フンが水槽の底にそのまま溜まため、構造がシンプルで吸引力の高いタイプや、気付いたときにゴミを回収できる電動式が使いやすいです。
ちなにみ、クリーナーポンプは自作することもできます。ご自分の水槽に合わせたこだわりのアイテムをお探しの際は、自作も視野に検討してみてください。
水槽サイズ・水量で選ぼう
水槽の大きさや水量に合わせたものを選ぶことも大切です。
サイズが合っていないと排水のスピードが合わず、かえって掃除しにくくなってしまいます。
例えば30cm以下の小型水槽の場合、太いホースで排水すると底掃除が終わる前に排水が完了してしまうことがあるため注意が必要です。小回りが効くパイプの細いタイプならば、水量を確認しながら落ち着いて作業できるでしょう。
一方、60cm以上の中〜大型水槽では、小型のクリーナーポンプでは排水に時間がかかり作業効率が落ちてしまいますので、ある程度まとまった量を排出できる大型用のクリーナーが便利です。
掃除に時間がかかり過ぎると、作業をする人はもちろん金魚にも負担がかかってしまいます。
水槽サイズに合ったクリーナーポンプを使うことが、手早く掃除を終えるポイントです。
金魚水槽の汚れポイント!効率よくお掃除する方法

水槽の中はどんなに気を付けていても、掃除が行き届きづらい死角が生まれます。
見える範囲だけを掃除していると汚れが残り水質悪化の原因になるため、影になる場所を意識的に掃除することを心がけましょう。
ここでは、金魚水槽で特に汚れが溜まりやすい場所を3つご紹介します。
こまめに水槽全体を掃除する時間が取れないときは、ご紹介する3つのポイントを重点的に掃除するだけでも、ある程度の清潔さを維持しやすくなります。
ろ過フィルターの下
金魚水槽で使用率の高い投げ込み式フィルターやスポンジフィルターの下は水流が滞り、フンや食べ残しが溜まりやすいポイントの一つです。
特に、底に直置きしている場合や四隅に設置している水槽では、見た目からも死角になりやすく汚れに気づかないことも。
掃除の際はフィルターを持ち上げて、下の部分を掃除することを徹底しましょう。
この時、勢いよくフィルターを動かすと、溜まっていた汚れが水槽内に舞い上がってしまいますので、先にクリーナーを近づけておき、少しずつ持ち上げながら吸い取ると安全です。
岩などの下
レイアウトに使っている石や流木、土管などの周辺も掃除がしにくい場所。ろ過フィルターと同じく、物に水流が遮られた裏側や下のあたりにフンやゴミがどんどん蓄積していきます。
このような汚れを長期間放置していると、底砂の中に有機物がたまって水質悪化につながるほか、環境によっては硫化水素などの毒素が発生する原因になるため注意が必要です。
掃除するときは、レイアウト素材を少しずらしてから、その下へクリーナーを当てます。フィルターの時と同じように、いきなり動かすと汚れが舞ってしまうため要注意です。
また、大きな石や流木を動かすときは、金魚を驚かせたりガラス面へぶつけたりしないよう慎重に扱ってください。
水槽のフチと砂利の隙間
ガラス面と底砂が接している境目も、見落としやすい汚れポイントです。フンや細かなゴミが隙間へ入り込みやすく、時間が経つにつれてヘドロ状の汚れやコケが目立つようになっていきます。
掃除の際は、クリーナーポンプの先端をガラス面に沿わせるようにして、砂利の中に差し込みましょう。
表面をなぞるだけではなく少し深めに入れることで、境目に入り込んだ汚れを吸い出しやすくなります。
この時、強く押し込みすぎると底砂を大量に吸い込んだり、ガラス面を傷付けたりする原因になるため、水流を調整できるタイプなら、砂利の動きを確認しながら少しずつ慎重に掃除するのがポイントです。
まとめ:金魚のクリーナーポンプおすすめ5選!選び方やお掃除ポイントも解説

金魚水槽におすすめのクリーナーポンプを5つご紹介しました。
クリーナーポンプは、底に溜まったフンや食べ残しを水と一緒に効率よく取り除くことができる便利なアイテムです。
水槽のスタイルやサイズによって向いているタイプが異なるため、ご自分の水槽に合ったクリーナーポンプを選びましょう。
砂利を敷いた水槽では、水流を調整しながら底砂内部まで掃除できるタイプが使いやすく、ベアタンクなら吸引力の高いシンプルなタイプや電動式が活躍します。
水槽サイズ別では、小型水槽は小回りが効いてゆったりと水を吸い出せる細身のタイプ、中~大型水槽では、排水スピードの速いホースが太いものがおすすめです。
掃除の際は、汚れが溜まりやすいろ過フィルターや石・流木の下、ガラス面と砂利の境目を意識して掃除すると清潔な環境を維持しやすくなります。
皆さんもぜひこのコラムを参考に、ぴったりなクリーナーポンプを金魚水槽の掃除に役立ててみてください。
ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひそちらもご覧ください。
屋外飼育のハクビシン対策!ビオトープに近づく理由と被害・対策を紹介
庭先で飼育していたメダカや金魚の数が減っていた、鉢の中が荒らされるといったトラブルは、野生動物による被害が考えられます。
中でも近年、都市部を中心に件数が増加しているのがハクビシンです。ハクビシンは植物から魚などの小さな生き物までなんでも食べる雑食性で、水のある場所を移動経路や排泄場所として利用する習性があることから、夜間に人気がなくなる庭のビオトープは格好の餌場。さらに、繰り返し利用するうちに屋根裏や床下へ入り込み、そのまま住み着いてしまうケースにも注意が必要です。
今回は、屋外飼育におけるハクビシン対策を解説します。
ビオトープに近づく理由や実際の被害などを詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
プロアクアリストたちの意見をもとにビオトープのハクビシン対策を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
近年、ビオトープがハクビシンに荒らされるトラブルが増えています。
都市部でも目撃する機会が増えていますので、しっかり対策をして生き物を守りましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ビオトープのハクビシン対策を解説します。
ハクビシンはなぜビオトープに現れる?

ハクビシンが庭先のビオトープや飼育容器の付近に繰り返し現れるのには、いくつかの理由が考えられます。
- 移動ルートになっている
- 餌場として認識されている
- トイレにされている
移動ルートになっている
夜行性のハクビシンは、日が沈むと毎日決まった道を通って移動する習性があります。
水のある場所や餌のある場所はルートに組み込まれやすく、条件を満たすビオトープもハクビシンが毎日立ち寄る場所として認識されやすいです。
餌場として認識されている
果物を好む印象が強いハクビシンですが実際は雑食性で、特に野生の個体は生きるために、農作物や昆虫、鳥の卵、水生生物、生ごみなど様々なものを食べます。
個人宅のビオトープは夜になると静かで人気もなく、邪魔をされることなく魚や昆虫を捕まえられるため、餌場として活用されてしまいやすいです。
ちなみに庭先になっている柿やミカンなどの果物も、捕食の対象になります。
同様の被害としてアライグマによるものも多発しています。
トイレにされている
ハクビシンには、決まった場所排泄する溜め糞と呼ばれる習性があり、ビオトープに繰り返しフンが落ちているときは、トイレ代わりに利用されている可能性が高いです。
繰り返し排泄されているうちに、臭いや糞尿のシミがついて落ちなくなってしまうと鑑賞性が著しく低下しますし、水中に排泄されてしまうと水質に影響が出てしまうこともあるため、早急に対策をしましょう。
ハクビシンがビオトープに与える影響と被害

ハクビシンがビオトープに与える影響は多岐に渡ります。
飼育しているメダカやエビが食べられてしまったり水質悪化の原因になったりなど、基本的にあまり良い影響はないため、事前に起こりうる被害を想定し対策をしておきましょう。
ここでは、ハクビシンが魚たちやビオトープに与える影響を具体的にご紹介します。
金魚やメダカが捕食される
ハクビシンの被害で特に多いのが、水中のメダカや金魚が捕食されてしまうことでしょう。
食欲旺盛なハクビシンにかかれば、一晩で小さなビオトープの魚を食べつくしてしまうことも珍しくありません。
また生き残った個体でも、襲われたときに傷を負っていると、そこから体調を崩してしまうことがあります。
魚の数が減っている、泳ぎ方がおかしいなどの異変が見られたら、明るい時間に状態を確認し、必要に応じて隔離して治療を行うなどの措置を検討しましょう。
ハクビシンの排泄物が水質悪化の原因に!
ハクビシンのフンや尿が飼育水に入ると、短時間で水が濁ったり悪臭が発生したりすることがあります。
水量が少ない小さな容器ほど排泄物による影響が顕著なため、十分注意が必要です。
夜間に排泄されると、朝気づいた時には水質が急変していて中の生き物が弱ってしまっているということにもなりかねません。また、野生動物の排泄物には寄生虫や病原菌が混ざっている可能性があるのも怖いところです。
菌は人間にも影響があるためフンを見つけたときは素手で触らず、手袋や道具を使って取り除きます。魚の状態を見ながら汚れた水を交換し、容器の縁や周囲もきれいに掃除しましょう。
レイアウトが崩される・容器の破損
ハクビシンが水中や飼育容器の周辺を手で探るときに、水草を引き抜かれたり整えていたレイアウトが崩されてしまったりする被害も、軽視できません。
ただ崩されただけならば整え直せばよいかもしれませんが、飼育鉢自体が倒されてしまうと、水と一緒に生き物が外に放り出されて全滅してしまう危険がありますし、水がこぼれて水位が減るだけでも生き物には大きなダメージです。
被害を確認したら、魚や植物だけでなく容器のひび割れや設置場所のぐらつきも点検してください。再び侵入される前に、安全な状態へ戻すことが重要です。
ハクビシンは住み着く可能性がある!

ビオトープに訪れていたことがきっかけで、ハクビシンが家屋に住み着いてしまうケースも増えています。
人の出入りが少ない場所に餌と水が確保できるビオトープがあって、風雨がしのげる家屋の屋根裏や床下は、ハクビシンにとって理想的な根城です。
ハクビシンが家屋に入り込む主な侵入口は、床下換気口や縁の下、軒下、屋根の接合部など。体が柔らかく、頭が入る程度の隙間であれば通り抜けられるため、8cm四方ほどの隙間でも侵入されるリスクがあります。
家屋内へ侵入されると、走り回る音や鳴き声、フン尿による悪臭など、人間もトラブルに悩まされることになるでしょう。
同じ場所で排泄を続けるため、天井裏に大量の排泄物がたまり、そこからカビや天井の染み、断熱材の汚損、木材の腐食に発展する点も注意が必要です。
屋根裏で出産や子育てを始めれば、その分滞在期間が長くなり被害も大きくなります。
夜になると天井から足音がする、室内で原因不明の臭いが続く、換気口の周辺に足跡や毛がある場合は侵入を疑い、まずは状況の確認と駆除などの対策を検討してください。
ビオトープのハクビシン対策

ハクビシンからビオトープを守るには、水中に手を入れられないよう対策をするのが一番です。
また、忌避剤などを活用して、そもそも寄せ付けない工夫をしておくのも有効でしょう。
どの対策も一つの方法にこだわらず、複数を組み合わせて多方面からアプローチするとより高い効果を得られます。
ここではビオトープのハクビシン対策をご紹介します。
飼育容器に頑丈なフタをする
ハクビシンからの攻撃を避けるため、飼育容器の上部に目の細かい金網や丈夫な防獣ネットを取り付けて、物理的に水中に手を届かないよう工夫をしましょう。
鑑賞性が気になるときは、ハクビシンが訪れやすい夜間だけでもフタをしておくと安心です。
夕方の餌やりやお世話を終えたタイミングで網を被せる習慣をつけておけば、閉め忘れの心配もありません。
この時、ネットを軽く被せるだけでは前足で持ち上げられる可能性があるため、容器との間に隙間ができないよう、重りや紐、固定バンドを使ってしっかり固定してください。
柔らかく破れやすい網は避け、押されても水中へ沈み込まない強度があるものを選ぶことも重要です。容器より一回り大きな枠に金網を固定すると、魚が泳ぐ空間を確保しながら侵入を防ぎやすくなります。
また台の上に睡蓮鉢や小型容器を設置している場合は、縁に乗られても倒れない安定感があるかも確認しておきましょう。
ビオトープの周りに餌を置かない
ビオトープにフタをしていたずらされないよう工夫をしても、周辺に別の食べ物があると結局ハクビシンは侵入してきてしまいます。
庭で柿やイチジクなどの匂いが強く甘い果実を育てているときは、実をそのままにせずこまめに収穫、地面に落ちたものは片づけるようにしましょう。
また、屋外に犬や猫用のペットフードを放置するのも避けてください。食べ残しや食べ終わった後の食器は、すぐに片づけると良いです。
さらに生ゴミや野菜くずなども餌になるため、屋外に出すときは蓋付きの容器で保管することをおすすめします。コンポストを使用している場合は、簡単に開けられたり掘り返されたりしない構造になっているか今一度点検してみてください。
家屋への侵入経路を絶つ
ビオトープの対策と合わせて、家屋へ侵入できる経路がないかも確認します。
屋根裏や床下へ続く隙間や換気口がないか点検し、もし隙間を見つけたら丈夫な金網やパンチングメタルを使って塞いでおきましょう。
またハクビシンは木登りが得意なため、上から侵入されないよう、隣接する庭木の枝を定期的に剪定しておくのも効果的です。
ただし、すでに家屋内へ入り込まれている状態で出口を塞いではいけません。閉じ込められた個体が暴れて壁や柱に傷をつけたり、屋根裏に子どもが取り残されたりする恐れがあります。
足音やフン、獣臭などの侵入形跡がある場合は忌避剤を使って再侵入を防ぐか、住み着かれてしまっているならば、自己判断で対処せずに自治体の窓口や害獣対策の専門業者へ相談してください。
庭と家屋をまとめて対策することが、被害を減らす近道となります。
ハクビシンの捕獲は自治体に相談しよう

ハクビシンは鳥獣保護管理法により、一般の人が許可なく捕獲・駆除することが禁止されています。
ビオトープや家屋への侵入被害が続いていても、自己判断で対処すると法律違反になる可能性があるため、注意してください。
被害にあったらまずは、各自治体の害獣対策や環境衛生を担当する窓口へ相談するのがおすすめです。自治体によっては「有害鳥獣捕獲許可申請」の案内を受けられるほか、条件を満たせば箱罠を借りられる場合もあるでしょう。
捕獲許可の申請方法や捕獲方法、罠の貸し出し、捕獲後の対応は自治体ごとに異なるため、対策をする前にお住まいの地域の制度をよく確認しておくことが重要です。
また、もしハクビシンを捕獲した場合、自分で適当な場所に放すのも厳禁です。捕獲個体の扱いは地域の決まりがあるため、こちらも必ず自治体の指示に従ってください。
自治体で対応してもらえない場合は、専門の駆除業者に依頼する方法もあります。特に屋根裏などに住み着いた場合は箱罠だけでは捕獲できない可能性が高いです。
お金はかかってしまいますが、プロに依頼したほうが確実ですし、申請や捕獲後の処理などの手間がかからないので、慣れない方は駆除業者を頼ることをおすすめします。
まとめ:屋外飼育のハクビシン対策!ビオトープに近づく理由と被害・対策を紹介

ビオトープのハクビシン対策について解説しました。
水や餌が集まるビオトープは、ハクビシンの移動経路や餌場、排泄場所として利用されやすいです。
侵入されると、メダカや金魚が食べられるだけでなく、排泄物による水質悪化や水草の掘り返し、容器の転倒につながることもあるでしょう。
夜間だけでも目の細かい金網や丈夫な防獣ネットを設置しておくと、被害をかなり抑えられます。合わせて果実や生ゴミなど、ハクビシンの餌になるものを片づけることも重要です。屋根に接する枝や家屋の隙間も確認し、ビオトープ周辺に居着かせない環境を整えましょう。
もしハクビシンの被害に気づいたら、自己判断で捕獲に乗り出さずに自治体や専門業者へ相談してください。
ハクビシンに繰り返し狙われない環境を整えることが、屋外飼育しているメダカや金魚を守り、ビオトープを長く楽しむためのポイントです。
日頃から容器や生き物の様子を観察し、小さな異変も見逃さないよう心がけましょう。
































































































































































