ベタとコリドラスは混泳できるのか!相性や混泳ポイント、ろ過フィルター

投稿日:2026.09.02|
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鮮やかな体色と大きなヒレが魅力のベタと、水槽の底を泳ぐ姿がかわいらしいコリドラス。
違った魅力を持つ両者を一緒に飼育できたら素敵なアクアリウムになるのではないか、と思われる方も多いのではないでしょうか。
一般的にベタは気性が荒く、単独飼育が推奨される魚ではありますが、遊泳層の異なるコリドラスとならば、比較的混泳を成立させやすいです。
ただし、ベタの性格や水槽の広さ、レイアウトによってはトラブルが起こることもあり得ますので、油断せずしっかり環境を整える必要があるでしょう。
遊泳層や特性の違いを理解し、それぞれに合わせた餌や休憩場所を用意してあげれば、お互いが過度に干渉しない落ち着いた水槽に仕上がるはずです。
今回は、ベタとコリドラスの相性や混泳させるポイントを解説します。
水槽サイズや底砂、餌、過フィルターなどもご紹介しますので、混泳を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにベタとコリドラスの混泳相性を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
単独で飼育されることが多いベタですが、遊泳層が異なるコリドラスとは比較的相性が良く、混泳ができる組み合わせです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ベタとコリドラスの混泳相性を解説します。
ベタとコリドラスの相性

遊泳層が異なりお互い干渉しあうことがないベタとコリドラスは、比較的混泳相性が良い組み合わせです。
ただ、環境やベタの性格によっては、トラブルになる可能性もあるため、両種の特徴と、混泳時に注意したいポイントをしっかし確認しておきましょう。
遊泳層がかぶらず混泳させやすい
ベタとコリドラスが混泳しやすいとされる一番の理由が、遊泳層の違いです。
ベタは主に水槽の上層~中層を泳ぐのに対し、コリドラスは底層を中心に生活します。
ベタは気性が荒い魚ですが、過ごす場所が異なるコリドラス相手ならば縄張意識を刺激される機会が少なく、比較的穏やかに過ごすことができるでしょう。
自然と生活スペースがすみ分けられるので、威嚇や追い回しも起こりにくいです。
実際にベタとコリドラスを同じ水槽で飼育しているケースもあり、上層をヒラヒラと泳ぐ優雅なベタと、低層をモフモフと散歩するコリドラスのコントラストが可愛らしい、癒しの水槽に仕上がります。
ただし、基本的な遊泳層が違うからといって、全く顔を合わせないわけではありません。
それぞれが相手の縄張り付近まで移動することもありますので、混泳後も油断せずしっかり観察を続けることが大切です。
ベタの性格によっては混泳不可
比較的相性が良い組み合わせではありますが、混泳が成り立つかどうかは飼育するベタの性格や個性によるところが大きいです。
ベタは”闘魚”と呼ばれるほど気性が荒い魚として知られており、特にオスの中には縄張り意識が強いという個性を持った個体が現れることも。
このようなタイプは、近づいてきたコリドラスを何度も威嚇したり、執拗に後を追いかけて攻撃したりすることも少なくありません。
短時間の威嚇だけで終わるようならば様子を見てもよいですが、攻撃が長期間にわたるときは、混泳自体を見直すことをおすすめします。
緊急事態に備えて、混泳を始める段階で隔離用のケースを用意しておくと安心でしょう。
一方、メスのベタはオスと比べると比較的温和な個体が多く、混泳を成功させられる可能性が高いです。メスは色が地味だと言われることもありますが、キャンディ系などはオスに劣らないほどカラフルで見ごたえ十分。
メスのベタにも個体差があるため、必ず混泳がうまくいくとは言い切れませんが、コリドラスとの混泳を優先するならば、メスのベタを選ぶのも一つの方法です。
ベタとコリドラスを混泳させるポイント

ベタとコリドラスの混泳をスムーズに進めるには、飼育匹数や水槽サイズ、底砂といった飼育環境の整備もポイントです。
異なる生態を持つ二種を一緒に飼育するには、どちらか一方に合わせるのではなく、それぞれの習性を考えながら環境を構築し、生き物が落ち着いて過ごせる水槽に仕上げる必要があります。
ここでは、ベタとコリドラスを混泳させる際のポイントをご紹介します。
飼育の比率はベタ1匹:コリドラス3~6匹程度
水槽の大きさにもよりますが、混泳するときの比率はベタ1匹に対してコリドラス3~6匹程度を目安に、コリドラスを多めに飼育すると落ち着きやすいです。
元々ベタは群れる習性がなく、同種がいる環境はむしろ縄張り意識が刺激されて争うようになり、水槽の平穏を乱すきっかけになります。
一方コリドラスは群れでいることを好む性質があり、複数匹でいたほうがストレスなく生活できるでしょう。
ちなみに、コリドラスが複数匹いればベタの標的になった時に攻撃を分散できるというのもメリットではありますが、執拗に追い回されるような場合は、ためらわずに隔離をして様子を見てください。
水槽サイズは30cmキューブ以上がおすすめ
ベタとコリドラスを混泳させるなら、最低でも30cmキューブ以上の大きさの水槽を用意しましょう。
水量が約27Lある30cmキューブならば水質の変化が比較的緩やかですし、床面積がそれなりに確保できるので、魚同士の距離を保つことができます。
水槽が小さすぎると、コリドラスがベタの縄張りにうっかり侵入するリスクが高まる上に、隠れ場所も十分に作ってあげるのが難しいため、追い回しなどのトラブルに発展しやすいです。
設置場所に余裕があるなら、45cm水槽を選ぶとより飼育しやすくなります。底面積が広がればそれだけコリドラスの行動範囲が広がり、余裕を持ったレイアウトを施せるでしょう。
底砂を敷く
コリドラスを飼育する水槽では、底砂が必須です。
コリドラスは口先を底砂へ入れて砂を掘り返しながら餌を探す習性があるため、粒が細かくて角がない丸い底砂を採用しましょう。
おすすめは『田砂』や『ボトムサンド』など手触りの優しい底砂で、1~5cm程度を目安に敷いておくと、コリドラスが底を探る可愛らしい自然な行動を観察しやすくなります。
目の細かい底砂はフンなどが蓄積しやすく、汚れた底砂はコリドラスの健康に直結します。
定期的にクリーナーポンプを使って汚れを吸い出して、清潔な環境の維持に努めてください。
隠れ家や休憩場所はそれぞれに用意する
ベタとコリドラスでは、ほっと一息付ける休憩場所も異なります。それぞれに適した寝床を別々に用意してあげましょう。
水面近くの葉などに体を横たえて休む、変わった習性を持つベタには、ガラス面に吸盤で設置できる『ベタのおやすみリーフ』や浮き草を入れてあげると、ゆったりくつろぐ可愛らしい姿を見せてくれます。
一方コリドラスには、底面で身を隠せる流木や小さな土管などが向いています。
ベタにプレッシャーをかけられたときの隠れ場所、逃げ場所としても使えるため、適度に視界を遮るレイアウトを意識してアイテムを選定してみてください。
餌は浮上性と沈下性を用意
ベタとコリドラスでは食べやすい餌の種類も異なるため、こちらも共用ではなくそれぞれに用意してあげるのがおすすめです。
ベタには水面に浮く浮上性の人工飼料、コリドラスには底まで素早く届く沈下性のタブレットフードを与えましょう。
コリドラスはアクアリウムでは水槽のお掃除屋さんという側面があり、ベタの食べ残した餌も食べてくれます。しかし、食べ残しだけでは餌が足りず痩せてしまうことがあるので、コリドラスにも必ず専用の餌を与えて健康を維持してください。
一方、ベタは餌を食べすぎると体調を崩しやすいため、コリドラス用の餌のつまみ食いをしていないか確認が必要です。
給餌位置を分けてお互いの餌が混ざらないよう対策をしつつ、それぞれが自分の餌を食べられているか、よく観察するのがポイントです。
水草は活着させよう
コリドラスは底砂を掘り返して水草を抜いてしまうことがあるため、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなどの活着する水草を流木や石に活着させて導入すると、レイアウトを維持しやすくなります。
また、高さを自由に調整しやすいというのも活着水草の特徴です。流木の上部に水草を配置すれば葉の上がベタの休憩場所に、流木付近はコリドラスの隠れ場所になるなど、限られたスペースを効率よく利用できます。
さらに、活着した水草は簡単に移動できるので、底砂掃除の邪魔にならず清潔に保ちやすいところもメリットでしょう。
一つ注意点として、レイアウトを詰め込み過ぎるとコリドラスが泳ぐ場所が少なくなってしまいます。程よくスペースを残すのがレイアウトのポイントです。
ベタとコリドラスにおすすめのろ過フィルター

ベタとコリドラスを一緒に飼育する水槽に設置するろ過フィルターは、パワーはもちろん水流の強さにも注目して選定しましょう。
大食漢なコリドラスには十分なろ過能力がが必要な一方、ベタは強い流れを苦手とするからです。
ここでは、両種が過ごしやすい環境を作るための、ろ過フィルターについて解説します。
外掛け式フィルターなどがおすすめ
ベタとコリドラスの混泳水槽で特に使い勝手が良いのが、
- 外掛け式フィルター
- スポンジフィルター
の2種類です。どちらも小型水槽で使いやすいく設置が簡単で、水流が優しめという特徴があります。
外掛け式フィルターは水槽の縁に掛けて使用するろ過フィルターで、メンテナンスのしやすさと程よいろ過能力が魅力。水槽セットに含まれていることも多く入手がしやすいですし、製品によっては流量を調節できるので、ベタの様子を見ながら水流を作るのに向いています。
スポンジフィルターは動力がエアーポンプなので、強い水流が発生しにくいです。ヒレの長いベタでも流されにくく、穏やかな環境を作りやすくなります。
吐き出し口の向きや水流の強さに注意
どのろ過フィルターでも、吐き出し口の付近は特に水流が強くなりやすいです。
ベタが一生懸命泳いでいるように見える、流れに逆らっている、押し流されているといった様子が見られるときは、水流が強すぎる可能性があります。
吐き出し口の向きを調整したり、外掛け式フィルターの場合は、吐出口にウールマットを挟んだりするのも水流を和らげるのに効果的です。
ただし、無理に流量を減らすとろ過能力に影響が出るため、水流を調整した後は水が全体を循環しているかを確認するようにしてください。
外部式フィルターを使うコツ
ろ過能力を重視する場合は、外部式フィルターも選択肢に入ります。
外部式フィルターは、ろ材を多く入れられる製品が多く、餌をよく食べて排泄量も多いコリドラスを複数飼育する水槽では、とても頼りになる存在です。
ただ、そのままでは水流が強くなりやすくベタの負担になるため、水流を弱める対策と合わせて導入するとうまくいきやすいでしょう。
例えば、排水パイプの穴を水槽のガラス面へ向けて勢いを弱めて、直接水流が魚に当たらないようにする方法は、ベタの負担を軽減するのにぴったりです。
また、『ナチュラルフローパイプ』のような水流を和らげるアタッチメントを使うのもおすすめ。
専用品ならば外部式フィルターのろ過能力を活かしながら、ベタが過ごしやすい穏やかな流れを作りだせます。
外部式フィルターにはパワーを求めがちですが、ろ過能力が高いほど水流を強くなりやすいです。
ベタとコリドラスを飼育する場合は、必要なろ過能力と穏やかな水流のバランスを見ながら、細かく調整していくことで最適な環境を維持できるようになります。
まとめ:ベタとコリドラスは混泳できるのか!相性や混泳ポイント、ろ過フィルター

ベタとコリドラスの混泳について解説しました。
単独飼育が基本のベタですが、低層に暮らすコリドラスとならば遊泳層がかぶらず、混泳が成立しやすいです。
お互いの行動範囲が重なりにくく、過度に干渉しない比較的相性が良い組み合わせでしょう。
ただ、ベタは個体によって性格の差が大きく、特に気性の荒いオスはコリドラスも追い回してしまうことがあります。
混泳を始めた直後は様子をよく観察し、攻撃が続く場合に備えて隔離ケースを準備しておいてください。
混泳のポイントは十分な広さと隠れ場所を用意することと、水流が穏やかになるよう調整することです。
両種の特性に合わせて水槽内の環境を整えれば、ベタとコリドラスそれぞれの可愛らしい姿を堪能できます。
魚の習性を知り、それぞれが無理なく過ごせる環境を構築しましょう。


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