アクアリウム水槽が割れる原因と対策!7つトラブルから考えます

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水槽がもしも割れてしまったら…それはとても恐ろしいことです。
ザァーっと水槽の中から、大量の水や熱帯魚が流れ出てくるのですから、あっという間に部屋は水浸しになり、割れたガラスが散乱し、床下や階下には水漏れが起き、床に置いたコンセントは水に濡れてしまいます。
たった数秒でこんな状態が発生するのは、想像するだけでも大変です。しかも、マンションなどの場合、水漏れが他人の居住スペースに影響を及ぼす可能性があります。
他人の家具や財産に被害を出すと補償するのも大変です。
「水槽が割れる原因と回避する方法」をテーマとして、対策を考えていきます。安心&安全な熱帯魚の飼育のためにも、ぜひ一度、読んでみて下さい。
熱帯魚水槽が割れる原因と対策

水槽が割れる原因は、突き詰めると「ガラス面の歪みが限界を超えて壊れる」と言えるでしょう。板チョコを両手で持って力を加えるイメージをしてもらうと分かりやすいかと思いますが、板状のものは限界が来た瞬間に「バキッ」と割れます。
ただし、この状況までガラスが追い込まれる原因は様々なものがありますので、1つずつ対策も合わせて紹介していきます。
原因1:中身が入っているのに、無理に持ち上げた・移動させた
熱帯魚を飼育している方は、中身が入った水槽がとても重たいものです。60cm水槽の場合、水が満タンに入っていると重量は60~70キロほどになりますし、半分程度に水を抜いても30キロ程の重さです。
「いやいや、水槽に水を半分入れた状態で移動しようなんて考えないよ!」と思えますが水槽の中に濡れた底砂を入れたままの状態では、持ち上げてしまう方が多いです。
これはとても危険な行為です。ガラスに偏った重さが掛かり、割れる原因になります。
回避策としては、「水槽を持ち上げたり、移動したりする時には、中身を空にする」ことが大切です。
原因2:水槽台を使用していないため、水槽が傾いた
水槽の傾きというのは水槽のガラスや接合部に大きな負担をかけてしまいます。
例えば、水槽を設置している台が「天板の両端が下がっている状態」になっていたら、水槽の左右が引き延ばされる力が発生して、極端な話をしますと水槽の中央に亀裂が入り、そのまま圧力が加わり続ければヒビや割れができるでしょう。
対策としては、安い物でも大丈夫なので、水槽専用の台『水槽台』を必ず使用するようにしましょう。
原因3:水槽の下に異物がある
水槽の下に異物があると、水槽が割れる原因になります。
特に、硬い底砂などが入り込まないように気を付けましょう。オールガラス製の水槽の下に、大磯砂が入り込んだことに気付かず、水を入れて、重量が一点にかかってしまったらそこに過重がかかり、破損してしまうこともあります。
対策としては、水槽を設置する時には水槽の下に物が入っていないか確認することと、丁寧な作業を心掛けることです。
そして、セーフティマットは必ず敷きましょう。
原因4:レイアウトの石組の下に、何も敷いていない

意外と見落としがちなのですが、レイアウトの石組も結構な重量が有ります。10キロくらいの重さの物が、厚さ数ミリ程度のガラスの一点にかかってしまったら…そう考えると、恐ろしいものです。
水槽のレイアウトで大きな石組みを行う場合には、「プラダン」と呼ばれるプラスチック製の段ボール板を底砂の下に敷くか、薄い発泡スチロールの板を底砂の下に敷くことをおすすめします。
なお、底面フィルターを使用する場合には、重さが分散されるので不要です。
原因5:素材の劣化
ベランダや屋外に置いていた水槽など、たっぷりの紫外線にあたっていた水槽はシリコンの接合部が劣化していることが多いです。
アクリルやプラスチックは直射日光に弱く、屋外での使用は厳禁です。
劣化したものを復活させる方法は家庭では難しいですから、屋外で使用していた水槽を室内で使用するのは止めておいた方が安全です。
原因6:硬い物や重い物がぶつかった

水槽のガラスはそれなりの強度を持っていて、かんたんな衝撃では割れないようになっています。しかし、「硬い物同士や重たい物がぶつかると脆い」という弱点があります。
部屋の家具の移動や引っ越し作業など、重たいものを移動する時には、水槽にぶつけないように気を付けましょう。
原因7:温度差
「耐熱ではないコップに熱湯を入れたら、割れてしまった」とか「熱いお湯が入っていたガラスの急須に、冬の冷たい水道水を入れたら急須が割れた」ということもあります。
どちらも、急激な温度変化にガラスが付いていけなくなって、大きな歪みが生じて、耐えきれずに割れてしまったのです。
ガラスの水槽も同じで、水槽に熱湯を入れるのは絶対NGです。病気の消毒やコケ対策の処理をどうしてもしたい場合には、界面活性剤が含まれていない塩素系の漂白剤を使いましょう。
こんなことにもご注意を!!
ここまでは、一般的に注意したい熱帯魚の水槽が割れる原因と対策について考えてきました。しかし、水槽が割れる原因はこれ以外にもあります。
ここからは、ちょっと変わった理由をご紹介します。
大型魚がガラスにタックル!

アロワナやガーの仲間など、大型魚が水槽内でパニックを起こして暴れると、ガラスの厚みが薄い水槽だと割れることがあります。
対策としては、大型魚の飼育には「アクリル水槽を使用する」のが一番です。アクリルはガラスに比べると柔軟性があり、衝撃を吸収して逃がしてくれる作用を持ちます。
いきなり大きく割れてしまうのではなく、ひびが入るイメージです。大型魚を飼育している・これから飼育したい方には、アクリル水槽がおすすめです。
番外編:シャコやテッポウエビなどが出す衝撃で割れる!?

お寿司のネタである「シャコ」や、磯遊びなどで捕まえることができるテッポウエビは、前足から小さな衝撃波を発生させることができるロマンに溢れた生き物です。
そんなテッポウエビに、鉄砲の名前が付く由来になった「獲物を衝撃波で気絶させる音」の威力は、人間の爪を割ることも出来るので注意が必要です。また、シャコの前足の力は、ハマグリなどの二枚貝の殻を割ることができる威力を持っています。
熱帯産の綺麗な共生エビ(テッポウエビの仲間)は魅力的ですが、そんな彼らの破壊力が水槽のガラスに向かったら…ちょっと怖いです。とはいえ、彼らが原因で「実際に水槽が割れた例」というのは、あまり聞いたことがありません。なので、安心して飼育して下さい。
水槽にヒビが入った・割れたときの応急処置
水槽にヒビが入ったり、割れたりした場合は、まず落ち着いて被害の拡大を防ぐことが大切です。
ただし、ヒビや割れが入った水槽は強度が大きく落ちている可能性があるため、応急処置でそのまま使い続けるのはおすすめできません。
あくまで、生体の避難や水漏れ被害を最小限に抑えるための一時対応と考えましょう。
まずは生体の安全を確保
水漏れが起きている、または割れが広がりそうな場合は、生体をバケツや予備水槽、プラケースなどに移します。
このとき、急な水質変化を避けるために、できるだけ元の飼育水を使うのが安心です。
ろ材やエアレーション器具も一緒に移せると、生体への負担を抑えやすくなります。
水位を下げて負担を減らす
ヒビが入ったまま水を満タンにしていると、水圧で破損が広がるおそれがあります。
応急的に対応する場合は、水位を下げて水槽への負担を減らしましょう。
特にヒビが側面にある場合は、その位置より下まで水を抜くことで、水漏れや破損の悪化を防ぎやすくなります。
周囲の家財や床を保護する
水漏れが起き、生体を隔離出来たらすぐに水槽用ヒーターやろ過フィルターの電源を切り、水はすべてクリーナーポンプなどで抜きましょう。
少し染み出る程度なら緊急性は低いですが、水漏れは家電の故障などにつながるためすぐに対処するのがベストです。
ガラス片でケガをしないよう注意する
割れた水槽を片付ける際は、素手で触らないようにしましょう。
厚手の手袋を使い、破片は新聞紙や厚紙などに包んで安全に処分します。
小さな破片が床に残っていることもあるため、片付け後は周辺をよく確認してください。
防水テープやシリコンでの補修は一時しのぎ
軽微なヒビなら防水テープで補強できるものの、根本的な解決にはなりません。
ひび割れに負荷(水圧)がかかり続けることで、さらに割れていくことも。
シーリングで補強もできますが、基本的に水はすべて抜いて作業する必要があります。
一度ヒビや割れが入った水槽は、見た目以上に強度が低下していることがあるため、再び水圧がかかったときに突然破損する可能性があります。
安全のためにも、早めに新しい水槽へ交換するのが基本です。
まとめ:アクアリウム水槽が割れる原因と対策!7つトラブルから考えます

水槽が割れる原因と危険性を回避する方法を紹介しました。一番の対策は、水槽が割れないようにするために、自分自身で気を付けることです。
しかし、万が一割れてしまった場合や初期不良などが原因だった時のために、「割れてしまった時の対処法」をイメージしておくことも大切です。
水槽が割れた時に
- コンセントは濡れない場所に有りますか?
- 濡れたら困るもの(書籍や電子機器など)が近くに有りませんか?
- 漏水の補償対策として(賃貸物件の場合は)個人賠償責任保険に入っていますか?
- 片付けるためのタオルやバケツなどは、すぐに出せますか?
など、シミュレーションをしてみてください。万が一の場合でも被害を最小限にすることができるかもしれません。
また、東日本大震災の時には「地震で揺れて水槽の水がこぼれる事例」がたくさん報告されました。水漏れや水槽の破損、地震対策などを、ぜひ一度考えてみてください。


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