ドクターフィッシュを飼ってみよう!ガラルファの飼育方法!繁殖は可能?

投稿日:2026.06.16|
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人間の古くなった角質を食べてくれる不思議なお魚ガラルファは、その性質からドクターフィッシュという別名が知られており、温泉施設などでは、ドクターフィッシュにピーリングをしてもらえる足湯が人気です。
あまりイメージがありませんが実は自宅で飼育することが可能な熱帯魚。角質を食べることから肉食性と思われがちですが、本来は雑食性でアクアリウムではコケ取り生体として活躍します。
やや高めの水温を好む以外は一般的な熱帯魚飼育の環境で飼育ができて、丈夫な性質なので初心者の方も挑戦しやすいでしょう。
今回のコラムでは、ガラルファの飼育方法や繁殖について解説します。
自宅でフィッシュセラピーを楽しむ際の注意点にも触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにガラルファの飼育方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
トルコ生まれのガラルファは、コイ科の特徴である口ひげがチャーミングな熱帯魚です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ガラルファの飼育方法を解説します。
ドクターフィッシュことガラルファはどんな魚?

日本でも水族館や温泉、観光地などで見かけるドクターフィッシュことガラルファ(英名:doctor fish、学名:Garra rufa)は、人間の角質を食べる習性や37℃以上の高温環境でも生存可能であるなど、他の熱帯魚とは一線を画すユニークな性質を持ち合わせています。
ここでは、ガラルファの特徴やドクターフィッシュとしての役割を詳しくご紹介します。
ガラルファとは
ガラルファは、西アジアに生息するコイ科の熱帯魚です。
温泉などで見かけるガラルファは小さなイメージがありますが、あれはガラルファの幼魚であり、最終的には14~15cmほどになる中型魚。生後2年ほどで成魚となり、7年程度は生きるとされている長寿な熱帯魚でもあります。
温泉地などで人間の古くなった角質を食べてくれることから、ドクターフィッシュと呼ばれて注目されることとなりましたが、元々は虫や川底や石などに付着するコケを食べる雑食性で、水槽ではコケ取り生体としての働きも期待できるでしょう。
ドクターフィッシュとしての役割
ガラルファが一躍有名になったのは、人間の古くなった角質を食べてくれるユニークな性質がドクターフィッシュとして取り上げられたことが大きいでしょう。
そもそもなぜ角質を食べるのかというと、本来の餌であるコケなどの植物が少ない温泉地で、偶然入ってきた人間の角質がガラルファの絶好の餌になったためと考えられています。
ガラルファが角質を食べてくれた後は、お肌がツルツルになるのはもちろん、アトピー性皮膚炎や乾癬などの皮膚トラブル改善にも効果が見られるとのこと。地元の人々の間では400年以上前から民間療法として親しまれていましたが、近年になってリラクゼーション目的で導入する施設が増えて、急速に世界に広まりました。
ちなみに、ガラルファは歯が喉の奥にあるので、角質を食べられても痛みを感じることはありません。
ガラルファの飼育方法

熱帯魚としてのガラルファは、非常に丈夫で初心者の方から飼育が楽しめます。
やや高めの水温を維持する必要はありますが、基本的な飼育方法は一般的な魚と変わりありません。
もちろん、自宅で飼育しているガラルファでも角質を食べてくれますので、環境を整えればフィッシュセラピーを家でも体感することもできます。
ガラルファの飼育情報を簡単にまとめました。
| 学名 | Garra rufa(コイ科) |
|---|---|
| 体長 | 最大約14–15cm |
| 寿命 | 目安5–7年 |
| 推奨水槽 | 60cm~(群泳推奨) |
| 水温 | 25–30℃目安(高温耐性は高いが飼育は安全域で) |
| pH | 弱酸性~中性 |
| 餌 | 植物質中心の人工飼料+コケ、冷凍赤虫など |
ここではガラルファの飼育方法をさらに詳しく解説します。
飼育設備について
飼育に必要な設備は以下の通りです。
- 60cm水槽
- ろ過フィルター
- 水槽用ヒーター
幼魚のころや飼育数を控えめにすれば45cm水槽でも飼育ができますが、終生飼育や混泳を考えるのであれば余裕のある60cm以上の水槽が理想です。
水槽から飛び出してしまうことがあるので、水槽の蓋も合わせて準備しましょう。
ろ過フィルターは、外部式フィルター、外掛け式フィルター、上部式フィルター、底面式フィルターあたりが候補になります。いずれの場合も水槽サイズに合わせた機種を選定してください。
また、ガラルファは熱帯魚の中でも特に低水温が苦手なため、水槽用ヒーターは必ず設置します。反対に高水温には耐性があるため、水槽用クーラーはなくても飼育が可能です。
水質
ガラルファが適応できるpHは6.5~7.5程度、飼育環境では一般的な熱帯魚の水質である弱酸性~中性を保っていれば問題ありません。
あまりpHが上がり過ぎないよう、流木やソイルをレイアウトに取り入れると水質を維持しやすくなります。
水温
ガラルファは適応できる水槽幅がとても広く、25℃からなんと37℃程度の高水温まで耐えることができます。
ドクターフィッシュが流行した背景には、水温が高い温浴設備でも飼育ができるというのも理由にあるのでしょう。
とはいえ、飼育水槽では無理に高水温にする必要はなく、温度が高すぎると活発に動いて体力を消耗し疲弊してしまうこともあります。基本的には他の熱帯魚に合わせて25℃~27℃程度を目安に管理すると状態を維持しやすいです。
また、繁殖を狙う場合は25℃程度が最適ですが、水温が下がり過ぎるとガラルファの動きが鈍くなることがありますので、様子を見ながら調整しましょう。
餌
雑食性のガラルファは食欲旺盛で、飼育環境でも餌付けに困ることはほとんどありません。
人工飼料ならば植物系で沈降性プレコ用の餌中心に、冷凍アカムシなども与えると健康を維持しやすいでしょう。
水槽内に生えたコケや他の熱帯魚が食べ残した餌なども食べてくれますが、それだけでは足りないため、お掃除目的でもガラルファ用にしっかり餌を与えてください。
ちなみに、角質を食べてくれるのは空腹時のみですので、フィッシュセラピーを行うらならば、餌をあげる前に行うと良いでしょう。
この場合も、角質だけでは栄養が不足してしまうため、並行して人工飼料も与えるようにします。
導入匹数の目安
ガラルファはやや臆病な性格をしているため、水槽に入れる際は数匹以上の群れで飼育したほうが落ち着きやすいです。
特に他種との混泳をお考えの際は、無理のない匹数をまとめて導入しましょう。
飼育数の目安は、60cm水槽で成魚5~8匹、90cm水槽で成魚10~14匹ほど。
幼魚のうちは少し寂しく感じるかもしれませんが、数が多すぎると成長したときに水槽が手狭になってしまうため、サイズ感をよく考えて匹数を決定してください。
混泳について
温和な性格で一見混泳向きに思われるガラルファですが、他種との混泳には少し気を使います。
人間の角質を食べるように、混泳している魚の体表を舐めて傷つけてしまうことがあるため、ヒレの長い魚種との混泳は避けたほうが良いでしょう。また、ガラルファの口に入ってしまうようなサイズの生き物や、高水温が苦手な生き物とも相性が良くありません。
それを踏まえて混泳魚を選定するならば、次のような生体が向いています。
- 適正水温が同じ魚(25~28℃)
- 小型コイ科の群泳魚や小型のカラシン
- ひれが長くなく、動きが素早い
- 上層~中層域を泳ぐ熱帯魚
ネオンテトラやラスボラ・エスペイ、プラティあたりは、泳ぎが素早くガラルファに追い回される心配がないので、混泳させやすいです。
コケ取り能力をアップさせたいなら、コリドラスやヤマトヌマエビも候補になりますが、ガラルファと共存できる水温幅がかなり狭いので、繊細な調整が必要となります。
また、同じ低層域を泳ぐ魚・エビなので、水槽の大きさと飼育数によっては、隠れ家やレイアウトに工夫が必要です。
ガラルファの繁殖について

ガラルファは環境が整っていれば、水槽の中でも比較的簡単に繁殖を楽しめる魚です。
繁殖を成功させる秘訣は、ズバリ水温にあります。
通常は30℃前後の高めの水温を好むガラルファですが、産卵に適した水温は25℃とやや低め。
繁殖を目指すのであれば、まずは水温を25℃程度まで下げるところから始めてみましょう。この時、一気に水温を下げてしまうとガラルファが体調を崩してしまいますので、数日程度時間をかけて慣らしながら、水温を調整することが大切です。
また、ガラルファは水草などに卵を産み付ける習性がありますので、卵を産めるような場所を水槽内に用意しておきましょう。
産卵後は成魚が卵を食べてしまわないよう、卵を隔離して孵化を待ちます。
ちなみに卵にとっての適温も25℃となりますので、引き続きこの水温を維持するよう心がけてください。
フィッシュセラピーの注意点

ガラルファを利用したフィッシュセラピーを行う場合にも、いくつか注意したいポイントがあります。
まず、公共施設・自宅に関わらず、ガラルファに角質を食べてもらう前には、肌に傷がないかをよく確認してください。
傷やかさぶたをガラルファにつつかれたことで、痛みを感じたり皮膚トラブルや感染症の原因になったりといった可能性が指摘されています。
また、人間が使うハンドクリームや薬はガラルファの健康を損なう危険があるため、フィッシュセラピーの前に必ずきれいに洗い流しましょう。
最後に、自宅で飼育しているガラルファでフィッシュセラピーを行う場合についてです。
ガラルファは幼魚のときは角質を食べてくれますが成長するにつれて肉食性がまし、角質をあまり食べなくなってしまう傾向があります。
フィッシュセラピーを楽しめるのは幼魚の短い期間だけということを念頭に、最後までお世話をしきれるかを検討してから、飼育を始めるようにしてください。
まとめ:ドクターフィッシュを飼ってみよう!ガラルファの飼育方法!繁殖は可能?

人間の角質を食べるユニークな習性で知られるガラルファは、別名ドクターフィッシュとも呼ばれる、西アジアの温泉地に生息する淡水性の熱帯魚です。
自宅で飼育する際は水温をやや高めに維持することを意識すれば、基本的な熱帯魚の飼育設備で終生飼育ができます。コケなどを食べて水槽をきれいにしてくれるお掃除生体として活躍しますし、基本は丈夫で温和な魚なので初心者の方でも挑戦しやすいでしょう。
自宅でもフィッシュセラピーを楽しめますが、成魚になると15cm前後まで大きくなる点と、角質を食べなくなってしまうところには注意が必要です。
角質を食べなくなったからといってどこかに捨ててしまうのは言語道断。フィッシュセラピー以外にも愛嬌のある顔立ちや仕草など、ガラルファの魅力は尽きません。
飼育するならば、責任をもって最後の時までお世話をする覚悟を持って飼育を始めましょう。


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