メダカが反応する音とは!人によって来る理由とメダカの行動・防音対策

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水中に暮らすメダカは視力や聴覚が非常に発達しており、周囲の音や物の動きから状況を敏感に察知して行動することができます、
メダカを飼育していると人の顔や行動を覚えたかのように近づいてきたり、餌をねだったりする様子が見られるのは、この優れた視力・聴覚のおかげです。
そんなメダカの感覚器官はメダカの身を守るのに役立つ一方、飼育環境によっては鋭敏すぎるがゆえにストレスを感じてしまうことも少なくありません。
臆病なメダカが落ち着いて生活できるよう、適切な環境を整えてあげることが大切です。
今回のコラムでは、メダカが苦手とする音や行動について解説します。
また、記事の後半ではメダカのストレスを軽減するために今すぐできる防音対策もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカが反応する音とストレス軽減法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
臆病で音に敏感に反応するメダカは、大きな音や振動が多い環境ではストレスを感じてしまいやすいです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカが反応する音とストレス軽減法を解説します。
メダカが反応する音とは

飼育水槽にいるメダカは基本的に穏やかに暮らしており、外部で鳴る音に無反応に見えるかもしれません。
聞こえていないように感じることもあるでしょう。
しかし実際は、人間の話し声や足音、テレビ、電子機器の音など、日常的になり続ける些細な生活音がすべて振動となってメダカに伝わっています。
メダカは音を聞き取るのではなく、頭の中にある内耳と体の両サイドにある側線という感覚器官で感知しており、その精度は、音の大きさや違いを見極められるほど正確です。
例えば「毎日餌やりのときに決まった音を立てていたら、その音がしただけで近づいてくるようになった」というエピソードがありますが、これは、メダカの優れた感覚器官が餌のときの音を感じ分けている証拠と言えます。
いつもする音や静かな音は特に危険がないと理解しているため、大きな反応を見せることはないのです。
一方、大きな振動を伴う音やイレギュラーな音には、敏感に反応しパニックのような行動を見せることがあります。
雷や花火などの大きな破裂音、大きすぎるテレビの音、ドシンと響くような足音などは、緊張状態を引き起こして大きなストレスとなりますし、ドアを閉める音や水槽のガラス面を叩く音も嫌う傾向が強いです。
音に対するメダカの行動

大きな音や振動がしたとき、メダカは身の危険を感じて緊張状態になります。
音の種類や大きさによって取る行動は異なりますが、いずれも大きなストレスに繋がる可能性を考慮しなければなりません。
特に繁殖期に受けるストレスは、産卵する卵の数や孵化率にも影響するため、「音なんてあまり大した問題ではない」と考えるのではなく、メダカの行動をよく観察し、ストレスを受けていないかチェックしてみましょう。
一瞬止まって様子を伺う
単発の振動やそれほど大きくない音がしたとき、メダカは一瞬動きを止めて周囲の様子を観察しようとします。
この行動は、水槽のフタを開ける時や水槽を見るために顔を近づけた時にもよく見られる反応で、相手の次の動きや周囲に危険がないかを判断している状態です。
すぐに大きなストレスがかかるわけではありませんが、音と振動に警戒を示していることから、ストレスレベルは黄色信号に該当します。
猛スピードで逃げる・右往左往する
大きな音や振動に驚いたメダカが激しく泳ぎ回ったり、飼育容器の中で右往左往したりするのは、身の危険を感じてその場から離れようと必死になっている状態です。
この様子のときのメダカは強い緊張状態にあり、長引くと大きなストレスがかかるため、気づいたらすぐに音の原因を排除するようにしてください。
ちなみに、逃げたり激しく泳ぎ回ったりする様子は新しい水槽に移した直後や、メンテナンスで水槽に手を入れたときにも見られることがありますが、いずれもメダカが怯えて敏感になっている証なので、収まるまで静かにそっとしておくのが賢明です。
底の方でじっと動かなくなる
音がしたときに底の方に潜ってじっと動かなくなるのは、敵からの襲撃を警戒して底に身を隠す行動です。
野生のメダカは川砂に近い体色をしており、砂の近くに潜むことで見つかりにくくなる効果が期待できることから、飼育環境でも危険を感じると、底に沈んだり物陰に隠れたりすることがあります。
この状態はかなり強いストレスを感じているときの行動なので、速やかに音や振動の原因を取り除き、その後はできるだけ刺激を与えないように見守りましょう。
メダカが人に近寄ってくる理由

メダカ水槽の近くで起きる大きな音や振動のほとんどは、人間が生活するときに立てるものであり、注意していても生活音を完全に取り除くことはできません。
本来のメダカは大きな音を怖がり、ストレスがある場所には近寄らなくなるものですが、飼育しているメダカは、驚かしてしまった後も変わらず飼育者の近くに来てくれることが多いです。
ここではメダカが危険を感じながらも健気に人に近寄ってくれる理由をご紹介します。
餌をくれることがわかっているから
メダカが生きていくうえで、敵から身を守るのと同じくらいに重要な課題が餌の確保です。
メダカは非常に賢い魚で、毎日同じような足音や気配が近づいてきた後に餌がもらえる、ということが繰り返されると、「この足音(振動)は危険ではない、餌がもらえる」と学習します。
メダカの食欲と刷り込みによる経験値が野生の警戒心を上回り、音と振動があったとしても餌を食べるために飼育者の人影に集まってくるようになるのです。
飼育者を見分けているから
メダカは視力がとてもよく、頻繁に水槽に近づいて餌をくれる人のシルエットや洋服の色、手の動きや餌の入れ物などを識別できます。
足音や振動と視覚情報を組み合わせて、飼育者と他の人を見分けて認識できるようになるため、飼育を続けるうちに反応が変わってくることも。
自分にだけ特別な反応を見せてくれると、なついてくれたようで飼育者の愛情もより深まるはずです。
メダカの防音対策

メダカのストレスとなる生活音を完全に遮断することはできませんが、ちょっとした工夫でメダカに伝わる音を軽減できます。
ここでは、すぐに実践できるメダカの防音対策を3つご紹介します。
発泡スチロール鉢を使用する
クッション性が高く外部の振動を吸収してくれる発泡スチロール鉢は、非常に高い防音効果を有しています。
ガラス製やプラスチック製の水槽は振動がダイレクトに水中に伝わる構造で、ドアの開け閉めや足音にも注意が必要ですが、発泡スチロール鉢ならばそれほど神経質になる必要はありません。保温性が高く水温の急変を抑えられるところも大きなメリットでしょう。
一つ注意点として、発泡スチロール鉢は側面が不透明で室内水槽では一般的な横からの鑑賞ができないため、浮き草を入れて上からのぞき込むスタイルでレイアウトを組むのがおすすめです。
水槽マットを敷く
振動や音を吸収してくれるマットを水槽の下に敷くことで、床から水中に伝わる足音や水槽台の揺れを軽減できます。
ガラス水槽の場合は保温対策や底面保護にも役立つため、必ず準備したい必須アイテムです。
水草や浮き草を多めに入れる
水草や浮き草をたくさん入れてメダカの隠れ家を増やし、安心して暮らせる環境を整えてあげるのも、ストレスの軽減に効果的です。
音や振動を軽減できるわけではありませんが、驚いたときにとっさに隠れられる場所が豊富というだけでメダカは落ち着きやすくなります。
反対に隠れ場所がないと、ストレスが過剰となりパニックを起こしてしまうこともあるため、注意してください。
音や振動に限らず、メダカが猛スピードで泳ぎ回っていたり物陰でじっと動かなくなったりしている時は、水槽から距離を置いてそっと見守りましょう。
水草や浮き草の影でどのようにしているのか気になる場合でも、人間はいったん離れて、しばらく動かさずに落ち着くまで待つことが大切です。
まとめ:メダカが反応する音とは!人によって来る理由とメダカの行動・防音対策

メダカは周囲の音や振動を感知する能力に優れており、ドアの開け閉めや廊下を歩く足音など毎日の何気ない生活音が、メダカにとっては大きなストレスとなることがあります。
もし、メダカが右往左往していたり底砂の上でじっと動かなくなったりしていたら、強いストレスを感じているため、大きな音の原因を取り除き、落ち着くまで水槽から離れてそっとしておきましょう。
音や振動の原因を取り除けない場合は、発泡スチロール鉢や水槽マットなどの防音対策が効果的です。
また、水草や浮き草をたくさん入れて隠れ家を増やしてあげると、メダカが落ち着きやすくなります。
メダカはその繊細な感覚器官を活かして飼育者の足音や話し声を認識し、特別な反応を見せてくれることもある可愛らしい生き物です。
ストレスを与えないように注意しながら、日々の餌やりを通じてメダカとのコミュニケーションを楽しみましょう。


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